校長通信
沖縄 第78号
2019/10/31
10月31日早朝、びっくりするニュースが飛び込んできました。
NHKによりますと、31日未明那覇市にある首里城から火が出て、現在も城の「正殿」などが激しく燃えていて、消防車10数台が出て消火活動を続けています。(午前6時現在)
消防・警察などによりますと、城の「正殿」などが激しく燃えていて、消防車10数台が出て消火活動を続けています。「正殿」と「北殿」はほぼ全焼し、午前5時前には「正殿」の2階から上の部分が崩れ落ちました。これまでのところけが人の情報は入っていないということです。首里城は、琉球王国時代のおよそ500年前に建てられ、昭和8年に国宝に指定されましたが、太平洋戦争中の沖縄戦で焼失しました。平成4年には正殿が復元され、その後、城の跡が県内のほかの城の跡とともに「世界遺産」にも登録されています。
本校中学3年生が現在沖縄研修旅行で沖縄を訪れています。午前7時段階で逐次現地と連絡を取り合い、「那覇市内の交通状況を確認し、予定通り動く」との連絡がありました。滞在地と首里城は離れており、本日首里城訪問予定はありません。
旅行内容の詳細は学年ブログで紹介しております。
今年より沖縄本島のみの行程から本島での平和学習、南城市での民泊、石垣島など八重山での自然・文化体験学習に変更しました。以下、しおり巻頭言を抜粋いたします。
沖縄の石垣島、小浜島、西表島にまで足を伸ばし、美しい海・海岸と生息する生物の観察の「海」、カヌーを使ってマングローブ観察やトレッキングの「山」の両面からの自然体験を行います。環境の変化と人間とのかかわり、環境保護のために、共生するためにどのような取り組みが行われているのかを学んでください。また、この美しい沖縄は74年前に国内唯一の地上戦が繰り広げられた地でもあります。戦争が実際に行われた場所に立ち、その悲惨さを感じ取って欲しいと思います。74年前の出来事、そして現在まで続いている問題から目を背けず、しっかりと見て感じてください。研修旅行ではこのような学びのほかに、南城市での農山漁村での民泊・生活体験と石垣市での文化体験交流もあります。日頃の家族との生活を思い返し、感謝の心を忘れずにお世話になってきてください。石垣市は、日本最南端・最西端に位置する市でもあり、台湾とは約270kmしか離れておらず、地理的には日本の大半の地域よりも台湾に近い地域です。地域が異なれば、風土、生活も大きく異なります。これまでの宿泊行事と異なる形態で仲間たちと過ごす時間は、きっとかけがえのない思い出となると思います。三泊四日の研修旅行を終えて、みなさんがひとまわりもふたまわりも成長して帰ってくるのを楽しみにしています。