学校ブログ

校長通信

学校再開 第22号

2020/06/01

学校経営

5月30日学園小学校では入学式が行われました。順次、学園の幼稚園でも入園式、進級式が行われます。

学校再開に向けて、全生徒に文書を配布しました。

学校再開に向けて 生徒の皆さんへ
 生徒の皆さんには、休校、自粛生活が長期間になり、様々なストレスと不安で疲弊していることと思います。私たちは、休校中に「学びを止めてはいけない」との思いから、オンライン授業や教材送付、課題提出などいろいろな方法を研究、試行錯誤をくりかえして進めてきました。皆さんもよく頑張ってくれました。
 緊急事態宣言が解除され、5月最終週に登校日を設定し、6月からの学校再開を決定しました。6月から授業を行い、少しずつ学校での学びが本格的に進んでいくことになります。しかし、コロナウイルスが根絶したわけではなく、以前のような生活に戻るためには、時間がかかりそうです。
 まず、学園内で生活する人全員が「三密を避ける、丁寧な手洗い、マスク着用」を実行しましょう。保健室、生徒部の「三密対策チーム」からの「学校生活の新ルール」に基づき、感染防止対策を行います。実際の日々の学校生活がどのようになるのか、各授業や休み時間、食事、放課後、クラブ活動などそれぞれの場面での検討や改善が必要かもしれません。生徒、保護者の皆さんには、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。教職員ともども、力を合わせて取り組んでいきたいと思います。
 学校生活を始めるにあたって、様々な不安がそれぞれにあると思います。学年・学級担任、クラブ顧問を中心した「スタートアップチーム」は、生徒の皆さんにどのように寄り添い、関われるかを考えてきました。まず、生徒と先生のお互いを知ることが大事だと思い、オンラインや電話での面談を行いました。学校では、担任の先生だけでなく、どの先生にでも遠慮なく話しかけてください。
 保護者の皆様におかれましても、新しい学校、学年、先生、友人でとまどわれることもあると思います。人間関係は最初のきっかけは大事ですが、すぐに順調に進むものではなく、中高時代は少しずつお互いが成長しながら関係ができていくものでもあります。変化に困惑することもあると思います。是非、お子さんに学校での様子を尋ねてください。会話機会・量を増やしてください。何かあれば、ご相談ください。
 在校生、新入生ともに、クラブ活動に参加することを楽しみにしていたと思います。実質的に3ヶ月以上活動ができていません。各部・各人の状況は違うかも知れませんが、中学3年生、高校3年生には集大成の年にもかかわらず、全国大会などの中止で悔しく、空虚な思いをしていることでしょう。3年生だけでなく、後輩たちも先輩と一緒に頑張ってきて、最後までやりきりたかったことでしょう。みなさんの無念を思うと胸が痛みます。「前向きに頑張ろう」「切り替えよう」と軽々に声をかけるのもはばかれるほどでどんな言葉をかければよいのか、ずっと悩んできました。しかし、失ったものは大きいが、これを乗り越えることで得るものもあると思います。あるはずです。今はそんな気持ちになれないのはよく分かりますが、なんとか乗り越え、次の目標に向かって進まれることを切に願っています。何かあれば、クラブ顧問にも相談してください。
 受験をひかえた高校3年生も、先の見えない不安や焦りでいっぱいかも知れません。入試制度や時期が変わるなど情報が錯綜しています。私たちは、高3担任と進路部で「大学入試対策チーム」を作って情報収集、受験対応を検討してきました。教科学習や個人面談や入試システムの説明などの進路指導もオンラインを使って進めてきました。大学入試改革初年度ということもあり、今まで以上に全教職員で63期生の一人ひとりの進路実現を応援していきます。
 専門家が伝えるとおり、コロナウイルスとの闘いは長引き、次の感染の波が来るかもしれません。私たちはそれに備えて、できる限りの行動が必要です。こんな時こそ、「明るく元気に生き生きと楽しく」生徒と学校・先生が信頼し合って、頑張って行きましょう。ここからまた、一人ひとりが主人公の新たなドラマが生まれることを楽しみにしています。

               雲雀丘学園中学高等学校   校長 中井 啓之

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