校長通信
ブルドーザー 第37号
2021/07/19
7月15日の「校長室扉たたき人」を紹介します。緊張する校長室にようこそ。時間とともに徐々にしっかり話せていましたよ。「扉たたきNote」にはしっかりとした文字が並んでいます。
①中学野球部の3年生3人が校長室に大会応援の御礼に。「練習の成果が結果になった」「野球で学んだことを活かせるようにしたい」「勉強も頑張ります」と立派な字で書いてくれました。これからのことも話してくれました。
②高校1年生がトリプルクラウン(3検定2級合格)の報告に来てくれました。昨年英検2級を面接で不合格になりリベンジしたようです。大阪大学のSEEDSにも合格。「頑張りながら楽しみたい」とのこと。将来の夢を語ってくれました。
③最後に吹奏楽部6名です。7月24日が高校、25日が中学のコンクールの案内です。昨年は中止になって2年ぶりの決意として、出場できなかった先輩たち、裏方にまわる後輩たち、仲間たちへの団結をそれぞれが熱く語ってくれました。全員の目標は金賞、県大会への切符です!頑張ってください。
7月18日中学入試説明会での校長からの生徒育成の考え方をお伝えします。上の図は真ん中を現在として、これまでは蒸気機関車、今が自動車、そしてこれからはブルドーザーに乗っていくというイメージです。過去の蒸気機関車の時はゆっくりと目的地に確実に連れて行ってくれました。だから大事なことは乗り間違えないことです。それは、中高や大学であったり会社かもしれません。今は、自動車に乗っているイメージで、速いスピードで目的地へ向けて自分で運転する。事故の可能性もある。だから、答えに向かって要領よくスムーズにこなすことを第一としてきました。学校教育もそうです。
これからはどうでしょうか?ブルドーザーのイメージと言われます。VUCAの時代、先のことはわからない。自分の進む道は自分で作る。方向転換も必要。自分で切り拓く力が必要だと思います。
この3つの側面は乗り物にたとえられ、わかりやすいです。しかし、保護者の過去の成功体験からの安定志向、子どもへの安全志向が広がっています。今年の大学入試でも「超安全志向」という言葉が飛び交い、あおりさえも感じました。子どもには失敗してほしくないこの気持ちはより強く、私自身アタマで理解していても実際となると難しい面もあり、理解できます。「乗っかっているだけ」「これまでの要領よくこなす」から「切り拓き方向転換する」力はつけてほしいと思います。われわれ教員でも年齢に関係なく表れています。社会ではそのような人材が求められていると思います。
大事なことは子ども自らが意識し、力をつけることです。筋トレと同じで意識をしないと力がつきません。では意識するにはどうするか、体験・経験からの振り返り、気づき、学びが有効です。本校がかかげる創立の精神「たくましい実践力」とチャレンジ精神「やってみなはれ」はまさしくここだと思います。