校長通信
明日できることを今日するな 第18号
2022/05/18
行事
高校生のみの集会でした。気温も上昇し、急遽、講話を短い内容に変更しました。以下要旨です。
私が高3の時に先生から聞いた話をします。「人は平等と言うが、本当に平等なのか。平等なものはあるのか?」と言われました。容姿や才能、家庭環境を含め、生まれた時から平等でないけれども、「時間は平等」と言われました。24時間という時間はみんなに同じように与えられている。どう使うかは自分にゆだねられている。そして、どんなに金持ちでも偉くても自分の時間の終了、すなわち人生の終焉は自分で知ることができず、コントロールできない。
そして、「明日できることを今日するな」です。
これを聞いて最初はよくわかりませんでした。明日の分まで今日やっておこう。先先やっておくことが大事。とよく言われてきたし、そう思っていました。「明日できることを今日するな」逆に言うと「明日できないことを今日しろ」なんです。優等生でなかった私ですが、今しかできないことがあるだろう、それをしっかりやっておこう、ととらえました。格好をつけて大人のまねをしている自分を見直すきっかけになったような気がします。その後、何かが変わったわけでなく、だらだらした楽しい高校生活は続きますが、「今を生きる大事さ」を心の中におくようになりました。受験や部活の大会に向かう高3生、高校生活の充実を考える高1・2生も心にとめていただければうれしいです。