学校ブログ

校長通信

この1冊に、ありがとう 第64号

2022/10/20

カリキュラム

10月27日から読書週間がはじまります。本校では読書活動に重点をおいてきました。道しるべの図書館学年や学級、教科の取り組みなどが行われています。

先日セミナーで教えていただいた内容を引用させていただきます。

「中学生が5月の1ヶ月に読む本の冊数は1991年が約1.9冊でした。2021年には何冊ほどになったでしょうか?」(全国学校図書館協議会 学校読書調査

読書離れでてっきり減っているものと思いきや、答えは2021年5.3冊でした。不読者(0冊回答)数も減っています。増加原因は2000年以降の総合学習、ここ数年のコロナ禍と解説されていました。小学校高学年も増えていましたが高校生はそんなに増えていませんでした。どのようなジャンルが読まれているのか、学力や生活にどのような影響があるのか見ていく必要があります。

読書推進運動協議会のHPによりますと、読書週間の歴史は以下の通りです。
終戦まもない1947年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。そのときの反響はすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました。そして『読書週間』は、日本の国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民の国」になりました。いま、電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに、「本」が重要な役割を果たすことはかわりありません。

車内でも読書をする人よりも、携帯電話でSNSやゲーム、動画視聴をしている人が多くなりました。心なしか本屋さんの混雑度も減ったように思います。(ネットで購入されているかも)この機会に、こどもたちだけでなく、ご家庭でも本を手にとって、話題にしていただければと思います。

今年の標語は、  「この1冊に、ありがとう」   です。
ポスターもかわいいです。

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