学校ブログ

校長通信

始動⑥図書館 第10号 

2023/05/01

学校経営

どこの学校にも必ずある「室」は保健室と図書室です。先日のブログで保健室について書きましたが、保健だよりや、カウンセラーだよりも出していただいています。どちらの室も法的根拠があり、とても重要な場所です。

もう一つの「室」は図書室ですが、本校では道しるべができ「室」でなく「館」です。2フロアになっていますし、小学校と合わせて3フロアです。小学生も中学高校の書籍を手に取れるようにと提案しました。司書教諭と図書館司書職員、そして図書委員が中心となって工夫を凝らして運営してくれています。図書だよりだけでなく、ビブリオバトルなどたくさんの発信が行われます。中高校舎から離れてはいますが、ブリッジもありますし、下校時に通ってほしいです。

中学校では、教室前の廊下に学年文庫が設定され、手軽に本を取れるようにしました。学年団の先生が勧める本を置いていただけるようにしています。担任の先生に個別に本を紹介されたり、好きな作家の話や本の感想を伝えたり、先生が中高時代に読んだ本の話しが聞けるのはとても素敵だと思います。本から映画や美術、音楽に広がるかも知れません。

かなり前のことですが、平成13年12月議員立法により「子どもの読書活動の推進に関する法律」が公布・施行されました。その中には、地方公共団体の責務や事業者の努力も上げられております。第6条には(保護者の役割)として「父母その他の保護者は、子どもの読書活動の機会の充実及び読書活動の習慣化に積極的な役割を果たすものとする。」とあります。
子ども読書活動推進基本計画も策定され、4月23日が「子ども読書の日」となりましたが、認知度は低いです。学校にいましても大きな予算が付いたような気がしません。比較するのは良くないですがICT関連が目立ちます。

現在、1か月の間に1冊も本を読まない子供の割合を示す「不読率」は、全国の小中学生の値は中長期的には改善傾向ですが、高校生の値は依然として高い状況にあります。(令和元年5月の不読率は、小学生6.8%、中学生12.5%、高校生55.3% 出典:公益社団法人全国学校図書館協議会、毎日新聞社「学校読書調査」)

文科省によりますと、第4次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」(平成30年4月閣議決定)では、子供の読書習慣の形成に向けて、乳幼児期から発達段階に応じた効果的な取組を推進することや、友人同士で本を薦め合うなど読書への関心を高める取組を充実させることなどを掲げています。

スマホや動画などの普及が上げられ、その便利さもよくわかります。読書かスマホのどちらかでなく活字から得られる情報のおもしろさや世代間の会話が広がることは人生においては大事な部分になるかなって思います。保護者の皆様も是非本を手にとって会話を拡げていきましょう!

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