校長通信
文部科学大臣優秀教員 第93号
2024/01/22
本校社会科中2学年主任の川口教諭が、文部科学大臣優秀教職員として表彰され、東京大学安田講堂で行われた表彰式に出席いたしました。教育実践等に顕著な成果を挙げたとして兵庫県知事より推薦され、文部科学省が審査を行い決定しました。
川口教諭は、「NIE(Newspaper in Education)に取り組み、新聞社と連携し新聞を活用した授業実践に成果をあげ教育関係者への授業改善の意識改革を進めた」ということで受賞されました。「新聞電子版地方面を使った授業」も教材開発し実践しています。また、産経新聞社教育関連紙面社外評価委員としても、紙面への提言や新聞活用を広く発信されています。このような様々な取り組みが評価されました。
本年度の被表彰教職員は825名(国立21名、公立770名、私立34名)で兵庫県の私立学校は5名でした。本校にとりましては3人目の受賞となり、大変栄誉なことです。
探究活動や学習、部活動で表彰される賞の数自体が多くなり、比例して本校生の頑張りが認められ、たくさん受賞するようになり、とても嬉しいことです。一方、先生は表彰される賞自体が少ないことが気になります。先生は自分がほめられるより、生徒がほめられる方が嬉しいことから来ているのかもしれません。しかし、いろいろな場面で地道に努力をされ、成果を上げている先生が全国にたくさんいます。そこにスポットを当てないといけないと思います。いい取り組みが個の先生で留まってしまったり、授業改善が広がらない個業化しやすい学校の中で、受賞により、互いの頑張りを認め合うことができ、授業や教育の改善や協働性の向上につながると感じます。マスコミは学校や先生のブラックな部分ばかりをクローズアップしますが、忙しさの中にも子どもたちのために生き生きと頑張る先生を評価し、世に出してほしいと思います。機会があれば、本校の素晴らしい先生方をどんどん紹介したいと考えています。
学校視察もそのような観点からです。自分の授業、自校を少しでも良くしようと考え、行動を起こされることは、自分・自校だけのことでなく教育全体につながります。意識の高い行動力のある先生と出会える視察を受ける本校にとっても大きな刺激であり、学びの場となります。本校が学校視察の要請を断らず、すべてお受けしているのはそのような理由からなのです。