学校ブログ

校長通信

自己ベスト青と夏⑤ 第37号

2024/08/08

学校経営

中学吹奏楽部が県大会出場の意気込みを話しに来てくれました。「まだまだ足りないところが見えてきて」「上手になってきています」と話してくれました。人間は不完全で足りないことを知って、完全な存在である神を作ってきました。足りないと感じながら真善美を求めてベストを尽くすことが大事とお話しました。コンクールの受賞は他者の尺度ですが、ベストは自らの尺度。残りの時間も頑張ってください。

学校では講習や部活動の合間を縫って工事や専門業者の方による清掃が行われています。完全閉鎖の期間が少なく、2学期の授業に間に合うようにと工程に無理をお願いしております。酷暑の中の作業に頭が下がります。写真左は、窓の清掃です。また、高校校舎の洋式トイレの増設やプロジェクターの入替も進めております。生徒のみなさんにはご迷惑をおかけします。
写真右は、全国大会出場垂れ幕の更新です。事務室の方が大会での勝利を願って心を込めて書き直してくれました。上位大会に進むクラブが多く、かける場所にも困っています。

中学1年2年が「Hibari World Discovery」に挑戦しています。留学生を迎えて3日間の英語漬けのプログラムです。英語を使うことを楽しみながら活動をしていました。

生徒たちが外国や外国文化への関心が高く、頑張っている姿に触発され、国際理解教育をより推進するために海外交流の窓口、連携先づくりに動いています。

メキシコ市にある「日本メキシコ学院(リセオ)」から先生方が来日され、連携協議を継続して行っています。この学校は1974年に当時の田中総理訪問の際の共同声明の趣旨に従い、日本政府・在留邦人・日系人及び日系企業の援助を得て建設され1977年に開校しました。リセオには、日本の教育課程に準拠した日本人子女を対象とする小学校・中学校課程の日本コースとメキシコの教育課程に準拠したメキシコ人子女を対象とする幼稚園から高校課程のメキシココースがあるそうです。
ドイツ、台湾につぐ第3の協定校を目指して行きます。この学校は、いろいろな年代の子どもたちが通い、日本文化に興味を持ち、学習する子どもたちと様々な交流ができるのではないかと楽しみにしています。

アフリカとの交流連携はできないかとグローバル探究部部長より相談があり、京都精華大学のウスビ・サコ前学長を訪ねました。サコ先生の経歴は、マリ共和国生まれ。 高校卒業と同時に国の奨学金を得て中国に留学。91年来日。 99年、京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。専門は空間人類学。「京都の町家再生」「コミュニティ再生」など社会と建築の関係性を様々な角度から調査研究している。バンバラ語、英語、フランス語、中国語、関西弁を操るマルチリンガル。とあります。2018年4月より2022年3月まで京都精華大学学長。アフリカ系として初めて日本の大学の学長となった方で、現在は関西万博の副会長も務められています。

超大物でお忙しい方ですが、私の大学時代の先輩を介して面会をお願いしましたところ快くお時間を作っていただきました。大学が行っている交流や留学、高校とアフリカの国や学校との交流について丁寧に教えていただき、提案もいただけました。発展途上国やグローバルサウス、ステレオタイプのアフリカイメージを排し正しく学ぶことが大事だと考えています。

大学へ行くために鞍馬貴船を結ぶ叡山鉄道にのりました。車内は日本人率が低く、ほぼ外国語が飛びかい、外国語のガイドブック、スマホで観光地・経路を調べている人ばかりで、車窓景色は日本、車内風景は外国でした。

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