学校ブログ

高3学年通信(66期生)

キャラを着る

2023/04/25

久しぶりに雨の一日でした。暖かくなってきたところでしたが一気に寒くなってしまって、体調にも支障がでそうですね。気を付けてください。

先週から本格的に始まった講習も、今日でちょうど一週となりました。授業+講習のリズムはつかめたでしょうか。回を重ねるごとに内容も難しさを増していくことでしょう。自分で選んだ以上、途中で投げ出したりしないように、しっかりやり切ってくださいね。

スーツを着ていれば「仕事」という印象があるし、ジャージを着ていれば「スポーツ」をするのだろうと判断できるし、ドレスを着ていれば「パーティ」に参加するのだろうかと想像することもできます。私たちは、着ている服からその人の身分や雰囲気、人となりまで想像することができます。同じ種類の服装であっても、微妙な違いからその人らしさなどを感じることもできますよね。

そういう意味では、私たちはどんな存在にでもなれるのかもしれません。服装を使い分けることによって、自分の環境を切り替えているとも言えます。しかし実際そうで、仕事の時に着ていく服装のまま休日に家で過ごすことはあまりないだろうし、家でのんびり過ごすときに着るような服で友だちと遠くへ旅行したりもしませんよね。環境によって服装が変わるともいえますが、服装によって環境を変えているともいえるわけです。ある漫画の登場人物は、「権威は衣の上から着るものだ」と言いました。どんなに偉い人でもやはり権威というものは纏っているものであって、その人自身に内包されているわけではないのです。核心にあるのはいつだって生身の自分、一人の生の人間という自分です。だからこそ、どんな服を着るかも大切だし、生身の自分がどうあるべきなのかも重要なのでしょう。いろんな服を纏える人間でいたいものですね。

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