学校ブログ

高3学年通信(66期生)

メモから知恵を

2023/12/05

期末考査最終日、今日ですべての試験が終わりました。ここから成績が決まっていきますが、これでおおよその卒業の条件が決まっていきます。あとは結果を待つのみです。

試験が終わった後、講堂に集まって学年集会が開かれました。

冒頭、校長先生からお話をいただきました。これから向かっていく受験について、力強いお言葉をいただきましたね。ぜひ、大切に胸にしまっていてほしいと思います。

去年も行われていたことなのですが、今年も、必勝祈願ということで、学年に達磨が用意されました。あるお寺に、学園常務理事・学校長・そして我らが学年主任がお参りに訪れ、持って帰ってこられました。今日は、皆さんの第一志望合格を願って、その達磨に目が入れられました。

まず、片目が入りました。皆さんが卒業する頃に、もう片方の目が入ることになります。すべての目標が達成されたという気持ちで目を入れられることを願っています。

その後、各クラスの担任の先生から一言ずつ、激励のお言葉をいただきました。これからの一か月、本当に大変な一か月になります。明日からは共通テストチャレンジパックが始まり、毎日とにかく演習・講習の繰り返しになります。つらいでしょう。不安にもなるでしょう。それでも、やるしかありません。やり切れば最後まで力は伸びます。そして先生たちは、最後まで応援します。どの先生も、その気持ちを話してくれました。どうか一言だけでも皆さんの胸に届いていてくれればいいし、その言葉通り、最後まで頑張ってほしいと思います。

最後に、達磨を囲んでみんなで写真撮影をしました。

66期の皆さんがこうして一堂に会するのは、あと3回だけ。共通テスト直前と、卒業式予行、そして卒業式当日です。あと、本当に三か月。何度か話にも上りましたが、受験の当日の試験が始まったその瞬間には、受験は個人戦になります。しかし、それに向かうまでの時間はすべて団体戦。みんなで、最後まで頑張ろうという雰囲気を大切にしてほしいし、大変な中でも、こうやって66期の仲間と過ごせる時間を大切にしてください。

片目を入れた達磨は、職員室向かいの進路指導室前に設置されています。前を通りかかったら、ぜひ手を合わせてご利益をもらってください。皆さんの頑張りを見守ってくれています。

さて、明日からは授業はなく、共通テストチャレンジパックが始まります。午前に模試形式で試験を受けて、午後は希望講習です。それぞれの動きになるかと思いますので、自分の動きを確認しておいてください。慌ただしく進んでいきますが、一日一日を大切にしていきましょう。

今どき、スマートフォンやタブレットが普及しましたので、メモを取るにしてもスケジュールを管理するにしても、何でも電子端末を用いる人が多くなりましたね。ポケットからメモ用紙を取り出して、忙しくペンを走らせる人は少なく、果てはおもむろに写真を撮り出す人もいるくらいです。

機器が便利になっているのだから何がダメなんだ、という意見もあるでしょうし、それは確かにそうなのでしょう。ただ、そうやって情報を整理していくと、どこかで効率重視のやり方になってしまって、恣意的に情報を取捨選択しがちになります。何が大切で何が不要なのかは、その情報を使う目的に対応させる時にのみ考えることになり、もっと言えばその情報の必要性のみを考えるだけで、その情報そのものがどういう意味なのかということには意識があまりいきません。言うなれば、情報は用途に合わせて消費するだけのものになってしまって、知識・知見として個人に蓄積されないものになってしまうわけです。これではもったいないですよね。メモを取るから知識が身につくとか、写真を撮るからダメなんだとかを言いたいわけではありませんが、せっかく何か「覚えておこう」と思って「メモ」を残すのだから、それを自分の「知恵」として身につけることがあっても良いかもしれません。

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