学校ブログ

高1学年通信(68期生)

8月15日

2022/08/15

8月15日、77回目の終戦の日です。

77年前の8月15日正午、玉音放送が流れ、多くの日本人は終戦を知りました。それを聞いた人々はどのような思いでいたのでしょうか。そしてそれから77年後の今日、皆さんはどのような思いでいるのでしょう。

毎年この時期になると、連日様々なニュース・報道・特集があります。

少しでも戦争に思いを馳せてほしいと切に思います。そして平和について考えてほしい。

戦争には様々な立場の人がいて、それぞれに様々な思いがあります。それを一括りにすることはできません。だからこそ、知ることが重要です。そして自分で考えることです。

今夏、戦争に関する新たな映画が公開されました。タイトルは「島守の塔」、島田叡(しまだ あきら)を描いた映画です。68期生の皆さんはこの名前に聞き覚えがあるはずです。覚えていますか?

昨年行った沖縄で、この人の話を聞きました。2021/12/16ブログ

島田叡は戦中最後の沖縄県知事だった人で、兵庫県出身でした。彼は1945年1月に沖縄県知事の打診を受け、沖縄へと赴任します。当時の沖縄はアメリカ軍が上陸しようとする直前で、まさに死にに行くようなものです。しかし彼は家族に「俺は死にとうないから誰かが行って死んでくれとは、よう言わん」と言い残して沖縄へと向かいます。その後、島田は約5か月にわたって沖縄の人々のために尽力しますが、1945年6月26日、摩文仁の壕を出たきり消息を絶ち、今でも行方はわかっていません。

今の時代、知ることは、便利なツールを使って簡単にできます。でもそれを考えるのは一人の人間の知性であり、そして感じるのは一人の人間の感性です。


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