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学園ブログ
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常務理事便り
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2021年10月06日
「71回創立記念日━命のバトンタッチ」
10月1日は雲雀丘学園71回目の創立記念日でした。中高の中井校長、成地副校長、永井事務局長と4人で鳥井信治郎のお墓にお参りに上がりました。近況、中でもコロナ下、子供たちや教職員は元気に毎日を過ごしていることを報告しました。なお創立70周年の記念式典ですが現在建設中の新文化館(仮称)の竣工を待って来年3月に実施する予定です。
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鳥井信治郎の墓の前で
さて、講堂の横に立つ二宮金次郎像が読む本は一体何かというのは興味あるところですが、それは四書の「大学」であるということを小学校井口校長が実地調査で究明され、「校長室の窓から」で語っておられます。優しさや思いやりの心は家庭が出発点であり、それが国家にまで広がっていくという「大学」の教え。一方、信治郎は母親への強烈な思慕に基づく親子の情愛。2人の「孝行ジロウ」の話が俄然面白くなりました。
鳥井信治郎肖像 二宮金次郎像
話は変わりますが、1人の子供には2人の両親がいます。またその両親もそれぞれ2人の両親(祖父母)が存在します。祖父母にも両親がいます(曽祖父母)。このように先祖をたどっていき20代遡るといったい何人の先祖がこの子供にかかわってくるでしょうか。なんとそれは100万人を超えます。詩人の相田みつをさんはこのことを「命のバトンタッチ」と名付けました。そして100万人のうち誰1人欠いても子供は誕生しません。子供は生まれた時から奇跡を背負っているのです。
今はもう殆どなくなりましたが昔は結婚式にはよく招待されることがありました。上の話をするとご両親からもまた新郎新婦からも大変喜ばれたものです。わたくしたちは親孝行を創立の精神にもつ雲雀丘学園なので、このようなことも子供達やご両親にもしっかりと話していかなければならないと思っています。
(2021.10.6)