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常務理事便り
2023年06月12日
Vol 14 梅雨の合間
~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~
梅雨に入って一週間余りが経ち、先週の大雨以降も梅雨らしい、スッキリしない日が続きます。高校生は修学旅行を終え帰って来ました。シンガポール、北海道、南九州で仲間たちとどんな体験をし、何を感じ、どんな思い出を作ったのか、多感な疾風怒濤の時期の心に何が残ったのか、是非聞いてみたいものです。
今日(6月9日)は雨の合間を縫って、中高の各学年は研修ツアー(遠足)で関西の各地に出ています。小学校は今週、参観ウィークでしたので、4年生がそのトリを取ります。小中校を問わず保護者の方々も学園に訪れる機会が増え、益々、コロナ前の学園らいし雰囲気が戻ってきています。
田植えをして一週間余り、久しぶりに、ひばりの里に行きました。苗もしっかり根付き始めたようです。里の入り口にある山モモはいよいよ、食べごろに近づきました。真っ赤になり始めたヤマモモを採りにいきました。幼稚園の大冨園長からは、「園児に食べさせてあげたいので全部は採らないでください。」とのこと。自然に実ったものを「食」するという非日常の体験は、子どもたちにとって興味や好奇心を掻き立てる素晴らしい体験となるに違いありません。大冨先生の素晴らしい発想です。取りやすい低い位置にある実は残して、上の枝に鈴なりになったヤマモモを採ってきました。ヤマモモジュースやヤマモモジャムにできるのです。
鈴なりに実ったヤマモモ
モリアオガエルの卵塊
5年生と3年生の元気な朝の挨拶
ヤマモモ採りを終えて、里田んぼに下りました。大雨のため里田んぼ、里池は満々と水をたたえています。一番上にある池に2年ぶりにモリアオガエルが卵塊を作りました。この希少種のカエルのオタマジャクシは卵塊で育まれ、1週間くらい後には直下の池に落ちて育ち、来年また卵塊を作ってくれることでしょう。この繰り返しがSDGsの原点です。こうしたことを教え、体験していくことが「ひばりの里」を作った理念なのです。
毎年のように訪れる梅雨の里山の風景が、「ひばりの里」にもやってきています。