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常務理事便り
2024年02月20日
Vol 47 祥月命日
~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~
本日、2月20日は本学園の初代理事長、鳥井信治郎翁の祥月命日です。1962年(昭和37年)2月20日の早朝に息を引き取られました。信治郎翁71歳の1950年に本学園が創立しましたが爾来、亡くなられるまで12年間にわたり、理事長を務められ、「親孝行」、「孝道を人生の根本義する」ことを子供たちに説かれました。「親孝行な人はどんなことでも立派にできます。」と小学校にある胸像にも刻印されています。
この言葉の真意は1954年(昭和29年)中学校校舎の落成式での式辞にうかがうことができます。少し長いですがそのときの言葉を引用します。
「もともとこの学校は皆様のご発意によって生まれた特殊な学校であります。皆さんのご意見に沿う、孝行の出来る人間を育てる学校に致したいと考えて居ります。今頃親孝行と申しますと、古い教育だとお感じの方もありましょうが、私は、親孝行が出来る人間でなくては、世の中のために尽くすことも出来ないと思います。従って、親孝行というものは人間最高の道だと強く信じて居ります。孝行ということは、その人が人間として立派でなくては出来ないものです。即ち、徳が身についていなければ出来ないことであります。
この学校は親孝行な人間を育てるという教育方針を持った学校でありますので、この学校の卒業生は、親孝行ということを常に精神的なよりどころにして世の中をよくしていくために、働いてくれるものと信じて居ります。」
このように、初代鳥井理事長は親孝行による人間作りを学校の大方針に掲げられました。学力はもちろん大切ですが、それ以上に、人として立派な人間を育成し、その結果、世のため人のために尽くすことのできる人材を輩出することを学園の使命とされたのだと思います。翁逝かれて62年目の春を迎えますが、この原点を決して忘れることなく、学園の発展のために微力を尽くしたいと思います。