学園ブログ

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常務理事便り

2024年02月05日

Vol 45 夢、大きく

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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「夢、大きく」、これは本学園がいろいろとご支援いただいているサントリー社の佐治信忠会長が良くおっしゃる言葉です。子どもに限らず、将来を担う若者、社会人の皆さんには誰も考えないような大きな夢を持って人生に臨んでほしいというメッセージです。夢を追い求める中でその実現に向けて様々なイノベーションが起こり、会社や社会の変革にもつながっていくわけです。夢の実現の可能性は何人も否定はできません。努力を続ければいつかはその夢がかなう可能性があることを100%否定することは誰にもできません。

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 先日、大リーガーの大谷選手からグローブが3個、届きました。各地でニュースになったのでご存じの方も多いと思います。このグローブは夢の象徴でもあります。大谷選手は小学校2年生でプロ野球選手になるという「夢」を明確にしています。高校1年生では8球団から指名を受けるという具体的な「夢」を描き、それを達成するためのさらに細かい目標をチャート化し、日々の活動やトレーニングに落とし込んで実行してきたのです。そしてついに誰もが信じなかった二刀流で大活躍するトップ大リーガーとなったのです。大谷選手の座右の銘は花巻東高校時代の恩師に教わった「先入観は可能を不可能にする」という言葉だそうです。「常識は可能を不可能にする」といってもよいでしょう。160kmを超える剛速球を投げる、日本人が大リーグのホームラン王になる、二刀流で超一流大リーガーになる等、実現してきたことは先入観や常識では不可能なことです。事実、あるプロ野球のご意見番は二刀流などとても無理、プロ野球はそんなに甘くない、ピッチャーかバッターのどちらかに徹するべきと二刀流の継続を切って捨てていました。しかし、夢の実現に向けてのたゆまぬステップはそうした先入観や常識を次々と覆してきたのです。

 子どもたちには成績が良くなるといった目先の事柄ではなく、もっともっと大きな夢を持ってほしいと思います。1960年代、黒人差別が常識でトイレやレストランも人種で分けられていた時代にアメリカ公民権運動の象徴であったキング牧師は有名な“I have a dream.・・・”から始まる演説を残しました。その夢が黒人差別の撤廃という社会変革を成し遂げた原動力となったのです。

 「大きな夢」を持ち、常識や先入観にとらわれることなく、夢の実現に向かって歩んでいける子どもたちを数多く送り出していくことが我々に求められています。