学園ブログ

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常務理事便り

2024年07月04日

Vol 15 二人の名女子剣士

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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 先週、6月29日から30日にかけて、東京「武蔵の森総合スポーツセンター」で、本年度の学生剣士日本一を決める選手権大会が開催されました。私は学生剣道連盟の役員として参加させていただきました。
 29日に開催された女子選手権で二名のすごい選手が活躍をしました。
一人は優勝された水川晴奈選手(法政大学)です。彼女は1年次より注目されており、1、2年次に大会を連覇しました。57回を数える大会で連覇はわずかに5名です。彼女は3年次には予選を勝ち抜き本線に駒を進めましたが、早々に敗退し、3連覇は叶いませんでした。しかし、最終学年となる本年度は見事に勝ち抜き、三度(みたび)の優勝を遂げることができました。在学4年間で3回の優勝は女子選手権大会で初の快挙です。才能や仲間、指導陣や練習環境にも恵まれたのはもちろんですが、本人の凄まじい努力、レジリエンスの力には感嘆するばかりです。更に、水川選手は日本時間で7月4日からイタリアで開催される剣道世界大会の女子チームの選手にも選ばれました。学生から選ばれたのは2名ですのでそのうちの1名ということです。女子学生最強剣士として益々、活躍されることを期待しています。
 二人目は笠(りゅう)日向子選手(筑波大学)です。彼女も水川選手に劣らぬ有名な女子学生剣士です。なんと1年から4年まですべての年次で3位を獲得しました。いずれの学年でも惜しくも準決勝敗退となったわけですが、4年間三位以上を続けた女子剣士は過去、わずかに3名しかいません。その努力と向上心は並大抵のものではないと思います。優勝できなかった悔しさを心に刻んで、社会人になっていくことと思いますが、これからの活躍が大いに楽しみです。
 二人に共通しているのは努力を惜しまない心の強さ、勝利への執着心、そしてたゆまない努力を継続できるレジリエンス力ではないでしょうか。
 人は頂点に立つと、「これでいいか。」と兎角、自分に甘くなるものです。この甘さが出ると勝負の世界ではすぐに通用しなくなります。
 女性剣士二人の強い、強い心に感心しつつ、我々の学園においても、何事にもあきらめずに、目標をもって黙々と努力を継続できる児童・生徒を数多く輩出したいとの思いを強くした大会でした。