学園ブログ

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常務理事便り

2024年07月12日

Vol 17 パリ五輪 前に

~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~

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7月26日より8月11日にかけて、いよいよパリ五輪が開催されます。4年前の東京大会はコロナ禍中、賛否両論ある中での開催となりました。結果は、無観客の中での競技開催など厳重な管理の中、クラスター感染等を抑え込み、多くの感動をもたらした、素晴らしい大会であったことは記憶に新しいところです。パリ大会はそのコロナを脱し、平常時に戻った中で開催されます。世界のトップアスリートの活躍が多くの感動を呼ぶことでしょう。日本人選手の活躍を期待して見守りたいと思います。
 実は、ある競技の世界大会がイタリアミラノで7月4日から7月7日にかけて行われました。61の国や地域が参加して「第19回世界剣道選手権」が開催されたのです。5大陸のすべての地域から剣道を修行するアスリートが集まり開催されました。日本は剣道発祥の国として、剣道人口や指導者の数も圧倒的に多いですが、多くの国で剣道は愛好されています。オリンピックには参加していませんが、3年に1度のペースで世界大会が開催されています。前回大会は2021年にパリで行われる予定でしたが、コロナ禍により中止を余儀なくされ、今年のイタリアミラノ大会に引き継がれました。
 6年ぶりに開催された大会は、それまで以上に日本選手団に期待が寄せられました。単に勝利するだけではなく、美しく勝つとでもいうのでしょうか、立派な剣道で勝つことが強く求められました。特に日本に次ぐ強豪国韓国との対戦はいつも接戦となり、ある意味では勝ちにこだわった、すっきりしない試合展開となることがしばしばありました。今回はコロナ禍を経て、見苦しい展開となりがちな鍔競り合いが、大きく是正されて初めての大会でした。
 果たして日本選手団は非常に立派な試合を展開し、男女個人戦の3位以上はすべて日本選手、また国の威信をかけた団体戦も男女ともに優勝という素晴らしい成果を残してくれました。内容的にも、まさに正々堂々の剣道を披露しての勝利でした。この大会を迎えるにあたって懸命な努力を続けてきたスタッフ、選手の皆さんに敬意を表せずにはいられません。
 この勝利が呼び水となって、パリ五輪でも日本人選手が活躍し、日本中が大きな感動や勇気や喜びに震える「熱い夏」になることを期待しています。
 日本選手団、がんばれ!!