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常務理事便り
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2025年02月10日
Vol49 寒波の中の高校入試
~雲雀丘学園常務理事 成地 勉~
ここ数日は強烈な寒波となりました。日本海側の地方を中心に、過去最大級の積雪というニュースが報じられています。雲雀丘も早朝は零下の日が続いています。
そんな中、今日は高校の入学試験日です。阪神間の私立高校の受験は今日が初日となります。各高校の試験会場には多くの生徒が訪れていることかと思います。本校でも8時前から多くの受験生が正門の坂道を上がってきてくれました。18日のB入試も含めると900名程度の受験生をお迎えすることになりそうです。
私も50年以上前ですが、田舎で私立高校を受験したことを思い出しました。当時は予備校や塾による判定などはなく、先生方の経験値や過去の実績をもとにした推定で合否予想を判定していたように思います。私は今でいうA判定をいただいていましたが、やはり緊張はした覚えがあります。幸い合格し、また、第一志望の公立にも合格しましたので公立に進みましたが、合格発表までは落ち着かない気分であったように思います。
受験生の皆さんには、いわゆる「良い緊張感」をもって臨んでほしいものです。「合格せねばならない」と思ってしまうとそれは強いプレッシャーとなり、持っている実力を発揮できない場合があります。「今まで培ってきたものをしっかりと出そう!」と前向きな気持ちで臨めば実力を発揮できる度合いは高まります。たとえば、剣道の昇段審査などでも「合格したい」「今日は合格のチャンスだ」などと、合格そのものに執着すると、失敗を恐れて、動きが硬くなり、その反作用でチャンスにからだが動かなかったり、逆に焦って、無駄打ちが多くなったりし、良い結果とならない場合が往々にしてあります。一方、「今までの修練の成果を見てもらおう!結果の良し悪しはついてくるもの」と割り切って臨むと望外の結果になることが度々あります。
社会での仕事も同様でしょう。人目を気にしたり、結果を気にしすぎるとよいパフォーマンスは発揮できません。結果や評価はさておき、今まで培ってきたもの、練ってきたものをしっかり伝えていこうとする無心さが良い結果を導きます。
今は高校全入時代です。最後は何とかなりますから、結果を恐れず、今まで学んできた成果をこの場で表現することだけに集中して臨んでください。頑張れ!受験生の皆さん!!