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学園ブログ
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親孝行・やってみなはれ
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2018年03月02日
凡事徹底の大切さ
さる1月8日に埼玉スタジアムで、第96回全国高等学校サッカー選手権大会の決勝が行われ、群馬県の前橋育英高校が劇的な決勝ゴールを挙げて、初優勝を飾りました。
今から7年ほど前になりますが、この選手権大会に兵庫県代表として、阪神地区のある公立高校が出場しました。同じ地区の学校として激励会が行われ、私も参加しました。その際に他校の先生から、優勝の秘訣を教えてほしいという問いかけがされました。その先生をはじめとしてその場にいた多くの人が、技術論的な話が聞けるのではないかと期待している雰囲気でした。それに応えて顧問の先生が話された事が今も鮮やかに残っています。『サッカー部を強くしようと技術や戦術を高めることを一生懸命にやってきたが、ある時にそれだけでは何か足りないものがあると感じた。サッカーにかかわる部分だけではなくて、まずは学校全体をよくしていかなければならない』と考えられたそうです。そして、『しっかりと挨拶ができるようにする。丁寧に掃除をする。自分の荷物は常に整理整頓する。授業にしっかりと取り組む。それが当たり前にできるようになれば、自律心がめばえ、集中力が培われて、サッカーに臨む姿勢にも違いがあらわれだした』と話してくださいました。
鍛えるということに特別な方法はなく、当たり前のことを徹底することが遠回りのように見えて、実は最も確かな道であることを教えてくれているように思います。
(中高校 進路指導副部長 浅野淳二)