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親孝行・やってみなはれ
2018年03月09日
「ふつうのことに感謝する親孝行」
(株)谷井水道工業所 代表取締役 鈴木秀樹さん
我が家には子ども達が幼稚園に入園以来「ママ、いつもおいしいお弁当をありがとう。」という感謝の手紙がキッチンに入れ代わり立ち代わり置かれています。子ども達の様子を見ていると、言葉だけではなく本当に感謝しているのが伝わってきます。
家内には言えませんが、そんなたいそうなお弁当ではなくふつうのお弁当です。「なんで子ども達はそんなふつうのことにいつも感謝できるのやろう?」「ちょっと待てよ。自分の時はどうやったんだろう?」。と、思い出してみました。私も半世紀ほど前に雲雀丘学園に入園、入学しました。勿論、当時も学園での昼食はお弁当でした。よく亡き父がおいしそうなものを買ってきては早起きして、母に手出しをさせずに自分で作ってくれましたが、「お父ちゃんのお弁当は色が悪いからいやや。お母ちゃん作って。」同級生がパンを買っていると、「僕も明日パン買いたい。」今から思うととんでもない子どもです。こんな私が「ママに感謝しなさい。」と、教えられるはずもなく、家内も自分に感謝しなさいと教えていないでしょう。ならばどうして?
「あ、そうか先生方や!」ずっと疑問に思っていたことに先日ハッと気が付きました。これは雲雀丘学園幼稚園や小学校の先生方が常日頃ずっと教えてくださっているからなのだと。今できる親孝行とは親がふつうに子ども達にすることへの感謝なのではないでしょうか。先生方が雲雀丘学園の長い歴史の中でこの親孝行の基本を浸透させていってくださっていたのですね。一卒業生、保護者として「親孝行な人はどんなことでもりっぱにできます。」という学園創立の精神が広くいきわたっていることに感銘いたしました。
私自身も在学中に「休まずに学校へ行く。」というふつうのことを両親に叩き込まれたおかげでその後の人生で苦難から逃げずに立ち向かっていくことを知りました。それを教えてくれた両親、そしてそれを助けて下さった雲雀丘学園の恩師の先生方に感謝です。
(小22回中高20回卒業生)
(小学校2・4年生保護者)
((株)谷井水道工業所 代表取締役 鈴木秀樹さん)