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ことばの扉
2018年04月10日
「ことばの扉」その1
はじめまして、釈徹宗と申します。大学教員をしております。専門は宗教学です。また、池田市にありますお寺の住職もつとめています。他にも、NPO活動したり、著述活動をしたり、そんな日々を送っている者です。
私は雲雀丘学園の卒業生です。今回から、学園ブログの片隅に「ことばの扉」というミニ・コーナーを担当することとなりました。月に一回程度、仏教経典や聖書や論語などから味わい深い言葉を紹介していきます。
※“ことば”を手がかりに、何かの扉が開く契機にしていただければ幸甚です。
※全文紹介したり、キリのよいところまで取り上げたりしますと、説明が長くなってしまいます。そこで、少々恣意的に切り取っていきます。本当はきちんとご紹介した方がいいのは、よくわかっているのですが…。ご興味があれば、直接原文の方をご覧ください。
[その1]
「ただ自分のしたことと、しなかったことだけを見よ」(『ダンマパダ』※)
私たちは、つい「他者がやったことと、他者がしなかったこと」ばかりを見てしまいます。これでは、自分の人生なのに、いつまでたっても自分自身が主人公になれません。「自分がしたこと」「自分がしなかったこと」を点検することで、アクティビティのバランスがよくなります。
※『ダンマパダ』…初期仏教経典のひとつ。パーリ語でダンマは「法」、パダは「句」という意味なので、漢訳経典の『法句経』に相当します。1番から423番まで番号がふられた箴言・金言で構成されており、「仏教のバイブル」などと評する人もいます。実は日本では近代になるまであまり知られていなかった経典です。
(相愛大学教授)
(如来寺住職)
(NPO法人リライフ代表)
(雲雀丘学園評議員 釈 徹宗さん)