6月22日、担当教員と環境大使で、丹波篠山の辻営農組合青野様の畑へ「黒豆苗の植え付け作業」に行ってきました。この日は朝から小雨が降っていて、作業ができるかどうか心配でしたが、篠山に到着する頃には天候も落ち着くのでは・・と祈りながら出発しました。日頃の行いでしょうか!篠山につくと雨は上がっていました。土がしっかり湿っていて、苗付けには最高のタイミングとのことで、早速青野様から苗の説明がありました。今年は大雨があり、雨どいがあふれるほどの降水量があった日に、種子が土からでてしまって植え直すなど、大変なことが多かったそうです。本日の作業もそうですが、農業は天候が決め手で、また、その天候は人知が及ぶところでない、ということを青野さんからの説明で改めて感じました。
植え付けをする畝の中央には青野様が予め肥料を混ぜ込む作業を済ませてあり、この肥料は「一発肥料」といって、追肥をする時期にコーティングが解けて自然に良い時期に肥料がまける、というもので、手間をはぶく工夫についても知りました。それから苗を畑へ運び、長い畝にひとつずつ丁寧に植えていきました。「双葉は畝に平行になるように植える」「茎がまがるとそのまま曲がって育つのでまっすぐに植える」「肥料は真ん中にあるので、中央に植える」「深めに掘って、ふんわりと土を整える」などなど、注意事項をうっかり忘れて、青野様に助けていただきながら、最後には大使同士お互いに「曲がってるよ」「もっと丁寧に!」「土をモフっとかけて!」など楽しく声を掛け合いながら作業を行うことができました。作業の最後には腰も痛くなりましたが、天候にも恵まれ、作業は順調にはかどり、植え付けの後の薬品撒きも終え、予定時刻よりも早くに作業を終えることが出来ました。
お昼には青野様の奥様の手作りのケーキをごちそうになり、畑の作物をみせていただいて、めずらしい品種のお芋をいただいたり、瞬く間に時間が過ぎました。「これはなんの作物かわかるか?」と青野様にたずねられて、元気いっぱい答えられたのは・・「とうもろこし!」「南瓜!」「にら!」「にんじん!」あとは・・「???」収穫後の姿は知っていても、過程の姿は意外とわからないのでした。コーンのひとつぶひとつぶにめしべがつながっていて受粉していること、なども知っていた大使は2名だけで、たくさんの発見がありました。青野様、ありがとうございました。めいいっぱい活動した大使は疲れと、充実感の中、帰宅の途につきました。みなさんお疲れ様でした。お世話になった青野様に感謝の気持ちを持って、次回の収穫作業もがんばりましょう!
はじめまして! 苗をはこぶ
元気いっぱい!作業開始! 植えます
・・大変! できあがり!
通常より間隔広く植え付けしている稲 かぼちゃの花
田んぼで・・・ カエルに出会ったよ!
以下大使感想
・雨上がりで涼しく、土は粘土みたいにねっとりしていた。
・丹波篠山黒大豆はブランド品だと教えてもらった。特許獲得に7年もかかったと聞いてびっくりした。
・ゼニゴケや、変な虫を見た!
・苗を斜めに植えてしまったり、双葉を畝と平行にするのを忘れたりしてしまった。でもカエルがかわいくて、土も気持ちが良くて楽しかった。
・ほりたてのニンジンを生でかじった!おいしかった!
・青野さんのお話を聞いて、苗植えも人生もタイミングだ!と思った。
・苗は少し浮かして植える、ということを教えてもらった。丹波篠山の黒大豆は7年かけて特許をとったと聞いて、すごいものを植えさせてもらっていると感じた。もっと丁寧に扱いたい。
・黒豆の植え方や、育つ過程について知れてとてもよかった。
・色々な野菜や花を育てるには工夫が必要だと知った。スケールを使って等間隔に植える、穴は深めにほり、少し苗を浮かしながらやさしく土をかける・・など。
・7日目の苗と6日目の苗を見せてもらって、一日の違いで成長が全く違っていて驚いた。
・「丹波篠山黒大豆」は篠山にだけ、その作業工程も厳しく決められて作られていて、「丹波黒大豆」は全国的にどこで生産されてもこの名前で売り出せる、ということを初めて知った。
・じゃがいもには赤い色の品種もあることがわかった。
・木と共生する生物を地衣類ということを教えてもらった。たくさん生えていた。
・中腰の作業はきつかった!今後は腰を鍛えて楽しんでできるようになりたい。
・稲の植え付けで、通常は21cm間隔だが、ここでは24cm間隔にしていて、そうすると葉の色も濃いし、分かれた葉の数も多くて、広めにすると稲がのびのび育つと知った。
・青野さんはいろいろな作物をつくっていて、作業もはやくてすごかった!
・黒豆を植えるには色々な工夫が必要なことが分かった。最初にがんばりすぎで後半エネルギー切れになったので、もう少し体力配分を考えてがんばれるようになりたい。