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親孝行・やってみなはれ

2024年03月08日

保護者の思い

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高校受験の頃になると、いつも思い出すのは、自分の高校入試の時のことです。当時、中学入試を受験する人は、クラスで2~3人で、ほとんどの人にとって、高校入試、特に私立高校の入試は、人生で初めての入試でした。私もその例にもれず、私立高校の入試が人生初の受験でした。45年程前になりますが、今でも覚えているのは、私立高校の入試当日の弁当にウナギの蒲焼きが、入っていたことです。普段、適当なおかずを入れる母でしたが、この日は母なりに気合いが入っていたのだと思います。ろくな親孝行など、出来なかった私ですが、高校入試の頃になると、母の気合いの入ったお弁当を思い出して、たまに涙が出ることすらあります。教師になって、自分が勤めている学校を受験する生徒、自分が授業を担当していて大学を受験する生徒をたくさん見てきました。その生徒の背後では、保護者の皆様が子どもの合格を必死で願っておられるのが感じられ、その姿が母の弁当とオーバーラップし、教師としての私の原動力となっています。

(雲雀丘学園中学校・高等学校 進路部 外国語科 片岡 一延)