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常務理事便り
2017年06月19日
三浦雄一郎氏
山登りをしていた人たちが、道に迷ってしまいました。「今、どこにいる?」と地図を真ん中にあれこれ相談をはじめました。しばらく協議ののち、遠くを指さしながら「わかった!今、我々はあそこの峰にいる」。
梅雨入り宣言はされたものの、今年の梅雨はいっこうに雨が降りません。空梅雨だ、何だと言われていますが、梅雨入りが遅れているだけではないのでしょうか。上の「山登りの協議」のよう思えます。
「夢いつか頂へ、80歳のエベレスト挑戦」と題し、登山家、三浦雄一郎氏の講演会(学園PTA主催)が、6月17日、学園講堂で開催されました。生徒の保護者が中心ですが、一部地元の方もお招きし、学園講堂は立って聴かれている方もおられるほど盛況でした。
三浦氏は3度の世界最高峰エベレスト山(8848m)登頂に成功し、世界最高齢(80歳)での登頂記録も樹立しました。70歳、75歳とエベレストに登頂しましたが76歳の時、スキー場で大けがをします。もう復活はあり得ないと思われたのですが、エベレストへの憧憬、登頂への強い意志が驚異的な回復をもたらし、80歳の登頂をなしえたのでした。
「守りの健康から、攻める健康へ」、今でも2kgの重しを両足に、背中に10kgを背負いながら歩かれるそうです。昨晩も1kgのステーキを平らげたとお話しでした。
学園からお願いした色紙には「夢いつまでも」と書かれていました。欧米人と違って日本人は、夢ははかないものと思うようです。夢は実現するものです。三浦氏は「ほら吹き大会にならないように」と言いながらも90歳のエベレスト挑戦を話されていました。夢、強い意志と執念、学園の子供たちにもしっかりと教えていきたいと思います。(2017.6.19)