学園ブログ
- ホーム
- 常務理事便り
常務理事便り
2017年11月28日
「待ち遠しい春」
私の常務理事室のそばを登校の児童が小学校棟に入る前に通りかかります。その子供たちと一緒に今朝はチューリップの球根を植えました。以前から子供達には大きな植木鉢を示しながら「そこに植えるぞ」と宣言していたので、ここ数日は毎日のように窓越しに「いつ植えるの?」と催促をされていたものです。事前に植木鉢の土を入れ替え、肥料を施し、球根を20個用意しあとは植えるだけにしておきました。
快晴の朝でした。私が登校するや否や窓の外には、すでに数人の子供たちが今や遅しとばかりに、球根を植える作業を待っていました。一人一個づつ植えてもらいました。中には球根をさかさまに置く子もいました。「こりゃこりゃ、芽はどっちから出るのかな?」。植えた後はやさしく土をかぶせます。そして一つ一つ誰が植えたか印をつけました。そのあとは小さな手を合わせてお祈りです。「元気に育ちますように」。
私もなつかしい思い出があります。小学校1年生の時でした。田舎でしたから小さな分校に通っていました。ある日のこと、担任の岡春子先生から「みんなでチューリップを植えよう!と。みんな農家でしたので家から自前の牛の堆肥をえっちらおっちら学校に持参しました。わいわい騒ぎながら植えた後は、堆肥の何ともいえない田舎の香水の香りが、手のひらに残っています。そしてわくわくしながら春の発芽、そして開花を待ったものです。
子供たちも私も来年の春が待ち遠しいです。(2017.11.28)