学園ブログ

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常務理事便り

2019年08月05日

「『晴耕雨読とはいかず』大森先生のお返事 ②」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~

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雲雀丘学園 常務理事・学園長

  岡村美孝様

 ご無沙汰いたしております。

退職前に、5月下旬ごろからとのお話でしたが、ご連絡がなかったのもですから、実は立ち消えになったかなとひそかに安どしておりました。

そこは、岡村常務理事、立ち消えにはされませんね。

4月から、電車とバスで片道1時間かかる、私立のT校に週4日午前中だけの非常勤講師をし、あとは自宅近くの空き地を借りて家庭菜園を始めました。農業は前中尾校長の影響です。年金をもらいながらの晴耕雨読の生活にあこがれていたのですが、それも4か月足らずで、この8月1日から契約制専任となり、教頭補佐を命ぜられ、現役教員に逆戻りです。

20190805-1.jpg 家庭菜園の収穫がおろそかになり、写真のようなお化けキュウリになってしまいました。高校教科書執筆の方は免除され、監修役ですが、問題集執筆はまだしています。頼まれたことには「NO」と言わない主義でやってきて、これが今までの幸運につながっていたのかもしれませんが、雲雀丘学園より難しい環境での新たなチャレンジです。教えている生徒は、純朴で気の良いところは、雲雀丘学園の生徒によく似ていますが、学習面ではなかなか厳しいところがあり、彼らに学ぶことの面白さを伝え、学びに妥協しない姿勢を作り出すことに現在苦戦中です。それに比べると、雲雀丘学園高等学校の今年の大学進学実績は、京都大学現役4名、国公立大学148名、私立大学も難関大学の合格者が増え、素晴らしいですね。退職するまでに、300名近い卒業生がいるわけですから、その5割の150名は国公立大学合格できる学校にはしたいと、思っていましたので、退職の時にその実現をみて、うれしい限りです。10年前に御学園に赴任した時は、国公立大学合格者が現浪併せて25名でしたので、隔世の感があります。この10年の間で、国公立合格者数は6倍に伸び、東京大学文Ⅰ、理1、理3、京都大学医学科が現役合格するなど、奇跡的ですし、長年進路指導をやってきましたが、全国でもそのような学校を私は知りません。昔の雲雀をご存知の方は、いったい何をしたのか、勉強ばかりさせて、雲雀の良さをなくしてしまったのではないかなどとおっしゃっていますが、人間教育の賜物が、学力向上につながっただけだと思います。そのあたりのことをご存知の方は、雲雀丘学園は素晴らしい教育をしていると、羨望も込めておっしゃっています。ただ、学園中学・高等学校の偏差値が上がってきたので、卒業生の方から自分の子供が入りにくくなったと冗談交じりにお話の方もおられますので、あとはよろしくお願いいたします。

 さて、次の雲雀丘学園が目指すのは、MIT,ハーバード、ケンブリッジでしょうか?

精華大学は1年ほどの留学ですが、卒業生で新潟大学に行った生徒が実現していますので、世界に羽ばたくとしたら、このあたりですね。近いうちに実現できるのでは・・・・。

 岡村常務理事は、今年の進学実績をどのように評価されておられますか?企業で10年間、右肩上がりの業績を出していくうえで、本部長クラスの方々が気をつけておられることってありますか?

                                              以上

(2019.8.5)