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学園自然百景
2023年03月10日
57.「物思い」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
幼稚園の花壇は、幼稚園の先生方、保護者の方々が植え替えや水やりなどの世話をしておられます。
この季節に植えられたのは、ビオラ、ジュリアンという園芸種でしょうか。
パンジー、ビオラは、見た目はとてもよく似ています。はっきりとした区別は、内容ですが、花の大きさが、ビオラの方が、小さめと言われます。もともと野生種のサンシキスミレが品種改良刺され、園芸種として生まれました。原種のサンシキスミレは、花も小さく、色も限られ、咲いている期間も短いのに対し、改良されたパンジーやビオラには、さまざまな彩りがあり、その上、寒さに非常に強いので、花の少ない冬の間でも彩りを添えてくれます。
幼稚園前の
プランター
幼稚園のエントランス前の
花壇
パンジー?
パンジー?
我が家でも育てているのですが、驚いたのは、パンジーやビオラは、挿し芽ができるということです。少し混んできた苗のしっかりした部分を切り取り、土に指すだけで、再び育っていくのです。大きくなるまでは、少し時間がかかるようですが、非常に強い植物なようです。
我が家の挿し芽をしたビオラ
花言葉「物思い」は、花が咲いている姿が、少し下を向いたような人の顔のような模様から付いたようです。この様子から、シェイクスピアの義侠にも取り上げられています。ただ、そこに出てくるパンジーは、まだ、野生種だった頃のサンシキスミレだと考えられるそうです。
温かくなり、周りの景色は、春の様相を見せ始めました。新しい生活を迎えるに当たっていろいろと物思いにふけることも多くなることでしょう。