学園ブログ

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学園自然百景

2025年01月31日

147.「兆し」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 兆という漢字は、昔の占いからできたと言われています。亀の甲羅を焼き、その割れた形から占うというもの。その割れた形が簡略されたらしいです。読みの「きざし」は、「気が差す」から来たとも言われています。気とは、尖ったものを表すらしく、差すは間に入るようなことを表すらしいのです。尖ったものが間から出てくる。そういうことから、芽生えるという意味を持つといいます。
 ふと見ると、ユキヤナギの芽が緑になっています。それを見て、その他の植物を見回してみました。幼稚園のホールづたいにあるプランターにはチューリップの芽が出ています。また小学校の1年生の鉢のチューリップも芽が出ています。その鉢の上に黒いビニルポットが置かれ、そこにはアブラナの小さな子葉が顔をのぞかせています。これは、来春から行うハナバチプロジェクトに利用するためのものです。受粉を促すハナバチが減ってきており、自然体系が崩れていく危険性があるためにそれを増やそうという活動です。

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緑色になったユキヤナギの芽

 
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学園幼稚園のプランターで
芽を出したチューリップ。
眠りから覚めました! 

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小学校1年生が植えているチュー 
リップも芽を出しました。
ビニルポットにはアブラナの
子葉が出ています。 
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小学校の花壇でも
アブラナの子葉が出ています。

 

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ハクバイの膨らんだ芽 
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アシビの芽から白い蕾が見えてきています。 

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ヤマモモのオスの木の芽 
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ヤマモモのメスの木の芽 

 小学校の花壇にもアブラナの子葉が出ています。これは、5年生が花のつくりを学習するために利用されます。
 正門から上る坂の左手にあるハクバイの芽も緑になってきています。また、事務局前のシダレザクラの芽も少し開きかけています。その他アセビ、ヤマモモも開花の兆しが見えます。
 まだまだこれから寒さの本番がやってきます。そして、暦の上での立春も。春の兆しにはまだ早いでしょうが、園児、児童、生徒たちの心の中にはすでに次の新しい生活の兆しが見え隠れしていることでしょう。