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学園自然百景
2023年09月22日
83.「一ノ谷の戦い」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
ふと窓から外を見ると、ちょうど学園講堂入口の屋上に室外機があり、その片隅に黒い影が見えましたので近寄ると、鳥の雛がとまっていました。傷を負っているのでもなく、弱っているふうでもありませんでした。どこからか落ちたのかとも思いましたが、しばらくして見てみると、羽が散っているわけでもなく、そこから姿は見えなくなっていました。どうやら飛ぶ練習中に休憩をしていたようです。
埼玉県のホームページの中に、「野鳥のヒナを拾わないで下さい」という項目がありました。幼鳥を見つけてもそれは、自立する途中なので手は差し伸べないようにどのことでした。見つけた幼鳥もそうだったのでしょう。
ところで、この幼鳥の種類は何でしょう。調べると、ヒヨドリのようでした。ヒヨドリは、昔は渡り鳥だったそうです。それがいつしかに日本内にとどまる留鳥となりました。国内で渡りをするのですが、ちょうど兵庫県の一ノ谷あたりに渡ってくることから、一ノ谷の戦いでおこなわれた奇襲を鵯越(ひよどりごえ)というようです。
農家ではヒヨドリは害鳥であるため、許可なくても捕獲できる狩猟鳥として指定されているそうです。
奇襲と言われた鵯越の視点を変えると、義経が視点を変えて戦ったのが勝利を呼んだのでしょう。雛が落ちているという見方を特訓中と見方を変えると拾わないことも納得がいきます。
いつものものの見方の視点を変えることは、大切なことですね。