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常務理事便り
2018年03月09日
「もう一つの卒業式」
~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
今日(3月8日)は涙の朝になりました。学園小学校では始業前に「お別れ朝会」が開かれました。これは明日の卒業式に会場の都合で参加できない小学校1年生、2年生、3年生が卒業する6年生とのお別れをするためにも催されるものです。雨は降りませんでしたが曇り空で寒風が吹きすさぶ中での朝会でした。
学年ごとに代表者が、運動場に下りる石の階段に整列する6年生に向かってお別れのことばを述べると、6年生も代表者が後輩を思いやるお礼の言葉をつたえました。
朝会のクライマックスは1年生が手作りの感謝のメダルを6年生の首にかけた時です。思い返せば昨年の4月、入学した1年生に6年生が歓迎のメダルを入学生に一人ひとりに首掛けをしました。その時のペアが1年間続き、今日はお返しのお礼のメダルとなりました。
6年生は抱きついてくる可愛いい1年生を抱き上げたりおんぶしたり。微笑ましいカップルが石段のあちこちにいくつも誕生しました。
フィナーレは2年生、3年生が並んで作るお別れ道を、6年生は目を真っ赤にし涙をこらえながら1年生をおんぶしながらの退場となりました。お別れの手拍手はいつまでも続き、寒風を吹き飛ばす暖かい心のお別れ会となりました。
初めて出席した私はこれこそ雲雀丘学園の良き伝統が生きていると感じました。6年生は先輩としての自覚と責任、1年生には目標と希望が生まれます。教育には師弟関係もありますが先輩後輩関係もあります。多様な人間関係の中で、雲雀らしくファミリーな中で成長が目指せたらいいなと思っています。(2018.3.8)