学園ブログ

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常務理事便り

2018年04月12日

「初めはしんみり、中はおかしく、終(しま)いは尊く」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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昨年秋に児童たちが植えたチューリップが春の訪れとともに陽光をいっぱいに浴びて気持ちよく風にたなびいています。大きく咲き誇ったものからきりりと引きしまった中くらいのもの、いまだ咲かない大器晩成のつぼみのものまで、まるで子供たちの個性のようにさまざまです。子どもたちは大きな花弁に触ったり香りをかいでみたりで興味津々です。

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  子どもたちの植えたチューリップ          釈先生のご著書

さて2年ほど前になりますが哲学者で元阪大総長の鷲田清一さんが新聞のコラムに、宗教学者の釈徹宗さんが説教する時は表題のことばを心掛けていると取り上げられていました。コラムを転記するお許しをいただきますが、



「誰かに思いをしっかり伝えたければ、まずは心を落ち着かせ、次に心をたっぷりもみほぐして柔らかくし、そうして道を空けてからおくのほうまではいっていく・・・。幼児を諭すときも学校の授業でも、こういう工夫が大事なのだろう。ひょっとしたらもがく自分に言い聞かせるときも?」



学校で教育にあたる先生方や、子供を注意する時の親御さんなどは誠に参考にすべき名言だと思います。私などみさかいなく一本調子で話す人間にとっては特に肝に銘ずべき言葉だと思います。



実は釈徹宗さんは雲雀丘学園の卒業生でまた現在、学園の評議員もしていただいています。

そんなことで釈さんの著書を読んだり、講演を聞いたり、テレビ番組で拝見するなどしていますが、いつも話を聞くと心が落ち着いてくる気がします。また釈さんは大学の先生でもあり、池田にあるお寺の住職さんでもあります。身近にわかりやすくお話をお聞きできることを有難く思っています。



その釈さんが学園のブログに登場していただくことになりました。月に一回、「ことばの扉」というコーナーに、仏教経典や聖書、論語などから味わい深い言葉を選んでいただき、解説を加えていただくというものです。「ことばの扉」から「心の扉」が開かれるのではないでしょうか。皆さんには楽しみにご覧になっていただければと思っています。(2018.4.12)