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常務理事便り
2019年01月24日
「好きで嫌いで理想の人」
阪神の新監督に就任した矢野新監督を応援する「虎耀会」がとし始め開催され出席しました。この会は私の母校市大のOBや現役の学生で構成されています。この日は東京からの出席も多く、22歳から80歳まで老若男女・多種多彩が集合しました。
虎耀会 六甲おろしを大合唱
私は初参加、矢野監督にお会いするのも初めてでした。第一印象は「爽やか、まじめ、かっこいい」でした。3時間余り、監督は出席者の質問や意見に極めて丁寧にかつ積極的に答え、ファンを大切にする苦労人に思えました。以下、その時に出た話です
「超積極的」「あきらめない」「誰かを喜ばせる」の2軍監督の時からの方針を継続するとのこと。選手の育成には自信があるが、選手をこのように育てるということはしない。目標を持たせたらあとは自分で考えさせる。自らやろうという気持ちにさせなければ成長はない。
「うまい」選手は残っていない。下柳にしても金本にしても「へたくそ」だった。自分もうまくいってないときがパワーをもらって成長した気がする。
「予祝」(あらかじめ祝うこと、前祝い)が大切。例えばスクイズならうまくいったシーンを頭に描かせる。観客が沸いている、両親が喜んでいる、飛び跳ねてホームインした、ヒーローインタビューを受けている。これを重ねると本当にスクイズが成功する。
矢野監督は読書家と推察しました。語彙が多く、話が具体的論理的でした。その一方、強い巨人と戦いたい、80勝60敗を目指す、負けた試合でも阪神ファンに喜んでもらえる試合をするという熱血漢でもありました。
私からは「今まで見てきた中で好きな監督1名、嫌いな監督1名、理想の監督1名を挙げて」と質問しました。しばらくいろいろな監督の名が出ましたが最後に「好きな監督は星野さん、嫌いな監督は星野さん、理想の監督は星野さん」。阪神の監督に指名されたとき星野さんがいたら相談に行ったと思います、とのこと。
私は学校の先生もこんな先生であってほしいとふと思いました。いい先生というのはよく怒られて嫌な先生であり、頑張ったときは一緒に喜んで頭をなでてくれる好きな先生であり、困ったときに相談に乗ってくれる先生だと思います。
(2019.1.24)