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学園自然百景
2022年03月11日
9.「影の形に随うがごとし」 アオキ
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
カイズカイブキの垣根に沿って歩いて行くと、中高生は、左手の坂を下りて、校舎に入っていきます。その坂を下りずにまっすぐ進むと左手にずらっとアオキが並んでいます。
この場所は、校舎の北側にあたり、あまり日の目を見ることはないところになります。この奥には、グランドに向かうための地下通路と中学校に通じる通路があります。通常は、幼稚園の送迎バスの駐車場になっており、園児・児童・生徒はあまり目にする機会はないようです。この写真は、今年の2月5日にとったものですが、見事なほど名前の通り青々としています。私のイメージはこれが通常のアオキとの感覚があったのですが、これは斑入りのもので、無地の緑だけのものがあるようです。残念ながら、アオキ独特の赤い実がありませんでした。アオキは、雄の株、雌の株があるそうです。もしかすると雄株だけなのでしょうか、今後の観察が必要なようです。私が見つけた学園内にあるアオキは、「ひばりの里」にもあります。人と自然の融合を目指してつくられた施設で、現在小学校ホームページ内で紹介しています。この里内のかげにヤツデと共に緑を絶やさないアオキがあります。この写真は、昨年の10月21日に撮影したものですが、これも赤い実がついてはいません。格好の鳥のえさになるようですので、もしかすると食べられたのかも知れませんが。
学名が「青木葉」から転じたAucuba(アウクバ)であることから、日本の古来種と考えられているようです。[http://www.jugemusha.com/jumoku-zz-aoki.htmより]
日陰ではありますが、青々としてしっかり学園に寄り添ってくれています。まるで、かげより支えている保護者の方をはじめとするさまざまな方々を象徴しているような気がします。