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学園自然百景
2022年04月28日
16.「節度・慎み」ツツジ
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
ソメイヨシノに変わって正門からの道を彩るのが、ツツジです。第13話の中山台幼稚園でご紹介したコバノミツバツツジとは違い、低木ながら、かなり大きい花が咲きます。
正門から見た講堂側のツツジ
学園側から見た線路側のツツジ
本部事務所北側のツツジ
本部事務所南側のツツジ
小学校校舎北側のツツジ
花の写真を拡大すると、虫を呼び込む斑点が上にあること、めしべが、上を向いてそそりたっているのがよく分かります。
ツツジとサツキは、どのような違いがあるのかという疑問をよく聞きます。名前の由来となる旧暦の皐月(さつき)。つまり五月下旬ころから咲きはじめるのがサツキです。また、花の大きさがやや小さく、花のおしべの数が、5本程度なのがサツキです。写真のように7から9本なのがツツジだそうです。
ツツジというと、花をとって、蜜を吸った思い出のある方もおられるのではないでしょうか。わたしも小さいころは吸った思い出があります。ほんのり甘い味がしました。ところが、そこには、毒が含まれ、下痢や嘔吐の症状が出ることがあるそうです。特にオレンジ色のレンゲツツジは、ウマツツジなどとも呼ばれ、ウマや羊などにも害があるそうです。 子どもが吸うのは危険があります。どうやら、ツツジの蜜は吸わない方がよいようです。
ツツジは、様々な国や県・市の花や木として制定されています。ネパールでは、国の花となっているようです。これだけ有名な花ですが、花言葉は、「節度」。一方赤いツツジには「恋の喜び」というものもあります。「恋の喜び」という花言葉は、一斉に咲いている様子からは、想像がつきそうです。「節度」や「慎み」という花言葉は、贈る花としては、地味で、道路脇によく植えられていることからだそうです。
脇役ではあるけれど、ある時期にぱっと華やかに咲き誇る花ということでしょうか。こつこつと積み上げながら、花を咲かせるそんな子どもたちに似合いそうです。