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2022年04月22日
15.「菜の花や 月は東に 日は西に」アブラナ
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
この句は、与謝野蕪村が、神戸の六甲の摩耶山で見た景色を詠んだと言われています。この句は、国語や理科の問題にも出されることがあります。
この句が詠まれた季節と時刻を問うというものです。ちょうど今の季節4月で、今年は、4月16日でした。月が東にあり、太陽が西にあると言うことは、ちょうど午後6時頃。太陽が西にあるので満月ということになります。菜の花というのは、アブラナ科の花の総称になります。この写真の菜の花は、アブラナです。小学校5年生が、花のつくりを学習するために栽培しています。花びら4枚、がくへん4枚、おしべが長いのが4本短いのが2本の合計6本です。めしべが1本です。子どもたちは、この小さな花をピンセットで分解して観察します。
![20220422-1.jpg](/up_ho_blog/img_06/20220422-1.jpg)
小学校のアブラナの花
![20220422-2.jpg](/up_ho_blog/img_06/20220422-2.jpg)
アブラナの花
近くには、よく似た花が咲いています。同じアブラナ科のキャベツです。
![20220422-3.jpg](/up_ho_blog/img_06/20220422-3.jpg)
キャベツの花
![20220422-4.jpg](/up_ho_blog/img_06/20220422-4.jpg)
ややアブラナより大きめの花ですが、やはりつくりは同じです。これは、3年生がモンシロチョウの学習のためにその食草として栽培しています。花の写真は、昨年度から2年目になるものです。葉が大きく育ちませんでした。食草として適しているのは、今年育てた葉の大きいものです。葉の裏に間隔をあけて産み付けられているのがわかります。
![20220422-5.jpg](/up_ho_blog/img_06/20220422-5.jpg)
![20220422-6.jpg](/up_ho_blog/img_06/20220422-6.jpg)
モンシロチョウの卵
サラダでおなじみのブロッコリーやレタスなどもこの仲間です。ダイコン、ハボタンなども同じ仲間です。
話は戻りますが、この時期の満月をアメリカではピンクムーンというそうです。月の色がピンクなのではなく、ピンク色の花の咲くころの満月ということだそうです。校庭ではピンクの花、ヤエザクラが咲いています。
![20220422-7.jpg](/up_ho_blog/img_06/20220422-7.jpg)
小学校のヤエザクラ
![20220422-8.jpg](/up_ho_blog/img_06/20220422-8.jpg)
アメリカでも「カンザン」というヤエザクラがセントラルパークで咲くそうです。ただし、ピンクムーンの由来は、シバザクラだそうです。
四季の移り変わりが見え、感じられる学園です。もし、蕪村が来ていたら、どんな句が詠まれたのでしょうか。