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学園自然百景

2022年05月13日

18.「純粋・寛大・美しさ」 「向こう見ずな性格」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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「純粋・寛大・美しさ」 「向こう見ずな性格」
さて、以下の写真のうち、どちらがどちらの花言葉かおわかりでしょうか。

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 左は、花・木・実それぞれに花言葉(「純粋・寛大・美しさ」)がついているミカンの花のつぼみです。花は、真っ白な花です。これは、「ひばりの里」に2本植えています。昨年は、花が咲きませんでしたが、今年は、見事に咲いています。一方は、チョウの食草、もう一方は、人間の食用にと植えています。いずれも青島温州ミカンです。温州は中国の地名といわれています。青島は人名からとったそうです。ミカンとオレンジは、種類が違うそうです。ミカンは、アジア産、オレンジは、ヨーロッパ産。ミカンは、手で剥けるほど、皮が柔らかくて、オレンジは、皮が固いそうです。
 ミカンは、虫にとっても人間にとっても都合の良い植物といえそうです。
 一方の写真は、オオカワヂシャという植物で花言葉は「向こう見ずな性格」です。紫のかわいい花が咲いているのですが、これが特定外来種といわれる植物です。なんだかこわそうですが、毒があるという意味ではありません。繁殖力が強く、在来種のカワヂシャと交配してしまい、遺伝的によくないといわれるものです。水中から芽を出して伸びてきますので、駆除は、大変です。

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 この後、この里では、田植えが始まりますが、もう一つ厄介な植物が現れてきます。アゾラクリスタータとよばれるウキクサです。写真のように水面を追いつくし、稲にも張り付いて倒してしまうのです。しばらくは、この2種類の植物との闘いになります。
 植物そのものが、害になるのではないのですが、管理はむずかしいものです。
 向こう見ずも時には必要でしょうが、もう少し周りを見て、寛大なこころで、純粋な美しい実りも大切ですね。