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学園自然百景
2022年06月03日
21.「難を転じて福となす」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
本部事務局の横の中庭からSL広場に降りる階段の上に、写真の花が咲いています。私は、あまりアップで見ることがない花です。ナンテンの花です。引いてみると、ずいぶん背の高くなったナンテンです。他にも小学校低学年の下足箱に入る手前の花壇の奥にも、中高校の部室に降りる階段を降りるところにもあります。
中庭のナンテン
ナンテンの名前の由来は、あまりはっきりとはわかりませんでした。日本に中国から伝わったころには、もう「南天燭」という中国名だったようです。「燭」というのは灯りという意味です。そこから考えるとナンテンの赤い実を灯りにたとえてつけた名前だと予想されます。
中高のナンテン
低学年棟のナンテン
ナンテンは、正月の飾りや赤飯の飾りとしても利用され、縁起の良い植物として扱われました。そのため、厄除けとして家の庭にも植えられ、私の幼少のころの庭にも植えられていたことを思い出します。
種類によっては、白い南天の実もあるようです。
これまで紹介してきた植物の中で、毒を持っているものが多いのですが、薬として利用されている物がありました。ナンテンもその例に違わず、のど飴にその名前がつくように、薬として扱われる反面毒をもつので、多量の服用は避けた方が良いようです。何事もほどほどにということでしょう。
現在のコロナ禍の状況を難とするならば、ナンテンの実が実るころには、是非福に転じてほしいものです。