学園ブログ

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学園自然百景

2022年11月18日

43.「困難に負けない」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 この時期に日陰に黄色い花を咲かせている植物があります。

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全景
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 近づいて見ると、タンポポかヒマワリのような花です。これだけ見ると、鮮やかな明るい花ですが、俳句では、暗いイメージなようです。 ツワブキという花です。三橋鷹女という俳人は、「つわぶきは だんまりの花 きらいな花」と詠んでいるほどです。
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ツワブキの葉
 ツワブキという名前は艶葉蕗(ツヤハブキ)からきたと言われています。葉の写真を見るとわかるように、ツヤのある葉が特徴であるところから来ています。また、常緑植物のよくある特徴として、葉に厚みがありますから、厚葉蕗(アツハブキ)から、きたとも言われているようです。いずれも葉の特徴から来ています。
 漢字で書くと石蕗と書きます。石の間からはえるフキという意味からついたと言われています。
 フキとはいえ、普段このあたりで煮物に使うフキとは種類が違いますが、キャラブキという佃煮には、地方によってこの若い葉の柄が使われることもあり、食用にもなるようです。

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花の中央部
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枯れた後の花
 花は、キク科の特徴である。頭花といわれるいくつかの花が集まって1つの花のようになっています。筒状の花と花びらを一枚つけた舌状花といわれる花で構成されています。
 枯れるとタンポポのような綿毛がつきます。
 花言葉である「困難に負けない」は、日陰でこれから冬になる時期に花を咲かせるということからついたようです。今冬は、厳冬と言われているようです。寒さ、コロナウイルスやインフルエンザなど様々な横槍が入る中、これから生徒・児童・園児にもさまざまな試練が訪れるでしょう。いろんな困難に負けずに頑張ってほしいものです。