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学園自然百景
2023年08月18日
78.「強運」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
久しぶりに中高校に出向いてみました。入口横にはシシトウガラシが栽培されていました。店頭に並ぶシシトウガラシは、緑色の未熟な実です。熟すと赤くなります。赤く熟してできた種は、品種改良などに利用されたりするそうです。赤い唐辛子のように実の先が尖らず、獅子の頭のようになっていることからシシトウガラシと呼ぶのだそうです。
中高校の築山には、よく街路樹として植えられている低く剪定されて本来の樹形が分からないアベリアが本来の樹形を表して花をつけています。うっすらとピンクがかかり、花びらが5枚で、ラッパ状になっています。赤く見えるのは、萼(がく)です。観察した一輪の花は、おしべが4本、めしべが1本でした。ただ、結実はしないそうです。刈り込みに強く、暑さにも強いことから街路樹、垣根などに利用されるようです。
アベリアは、イタリアのナーセリーという種苗会社が育成したそうです。ハナツクバネウツギ、ハナゾノウツバネウツギという別名もあります。
この猛暑の中でもしっかりと花を咲かせるアベリアを見習い、強運を引き寄せこの夏を乗り越えたいですね。