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学園自然百景
2023年08月04日
77.「慈悲」
～雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂～
白いセリの花とともに、鮮やかな濃いピンクの花が咲いています。
ミソハギです。禊（みそぎ＝神道で行われる水浴行為）に利用された、ハギに似た花ということから付いた名前のようです。萩の花に似ていると言うのですが、花びらは、５，６枚が広がって咲き、塔のように上向きで花が集まって付いているので、その点は、あまり似ていないと言えます。ただ、色と遠目にみたときに固まって咲いている様子をみると似ていると思われるかもしれません。
花の付き方は、ホトケノザに似ていて、葉の付け根に円を描くように十個程度の花をつけています。
ひばりの里のセリ、ヒメガマ、ミソハギ
ミソハギの全景
ミソハギの花の拡大
段々につくミソハギの花
間隔をあけて規則正しく段々に花をつけています。別名精霊花ともいい、花言葉は、盆花に使うことが多いため、寂しい感じの花言葉が多いです。盆に戻ってくる精霊を迎え、故人を偲ぶことをこの花は思い出してくれるのでしょう
少しでも苦しみを除き、楽しみを与えるという慈悲深い心をもつように心がけていきたいものです。