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2024年05月31日
116.「強い忍耐」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
昨日、5回目の田植えが行われました。小学校3年生が田植えから稲刈り、脱穀、しめ縄づくりまで一貫して行います。その間生き物観察、生長の観察、雑草の除去などなどを行います。
子どもたちも田んぼに入るのを楽しみにしている子も多いのですが中にはいやになる子もいます。それでも米を育てるために我慢しながら植えました。子どもたちも米を育てるための第一関門を抜けたわけです。無農薬で米を育てる難しさ、そしてそれを超えた収穫の喜びも学ぶことだと思います。子どもたちももちろん、わたしたち大人も学ぶことが多く、校務の方も「私たちも探究していますね。」とおっしゃられていました。自然災害、スズメ、カメムシ、イネミズゾウムシ、水の管理などなど毎年新たな課題が出てきます。その度にどうすれば防げるかを思考し、実践し、確かめながらを繰り返します。正に忍耐です。
それにふさわしい花言葉を持つ樹木がひばりの里に3年前ぐらいに芽生えました。
ヤナギです。はじめはネコヤナギかと思ったのですが、写真のように托葉(たくよう)と言われる葉の付け根にある小さな葉が襟巻きのようについているので、マルバヤナギまたはアカメヤナギという種類ではないかと思われます。この樹木の言葉が「強い忍耐」です。その言葉がついた理由は、よくわかりませんでした。
ヤナギというと、しだれているようすを思い浮かべますが、このヤナギは、しだれないので、タチヤナギという別名があります。しっかりとした幹をもち、大木になるものもあるらしいのです。このヤナギを保護しているのは、大きくなると樹液を出すようになり、カブトムシは残念ながらやってはませんが、コクワガタなどの甲虫が集まってくるからなのです。実現すれば、また賑やかになります。
田植えは終わりましたが、これから収穫まで強い忍耐を持って、よい収穫ができるよう子どもたちと力を合わせて頑張っていきたいと思います。