学園ブログ

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学園自然百景

2024年05月17日

114.「誰か私に気づいて」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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小さなピンク色をした花が葉の隙間にポツポツ咲いている花です。それほど鮮やかではない花なので、上記のような花言葉がついたようです。「アメリカフウロ」という花です。当初この花を見たときに、ゲンノショウコという植物だと思っていました。しかし、ある時、家の近くに咲いていた花を調べてみると、葉の形などがゲンノショウコとは違うことに気づき、調べていくとアメリカフウロに、行きつきました。どちらもフウロウソウ科で似ているのも当然でした。1932年に牧野富太郎氏が京都市で発見したと言われています。比較的新しい帰化植物になります。そのためか食用に使ったり、薬用に使うなどの記録はあまりないようなのです。ただ、じゃがいもの病気に効果があることがわかり、有用な雑草となっています。

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ぱっと見ると花には気づきません。 
 
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薄いピンクの花が見えます。葉がとても特徴のある形を
しています。(4月22日) 

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特徴的な実ができています。
(5月10日) 
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自宅近くのアメリカフウロは、
葉が赤くなり、実が黒くなっています。 

 現在では、花はなくなり、特徴的なとがった実ができています。自宅の近くでは黒くなり、もうすぐ種を飛ばすようです。

 目立たないところに何か光るものがあるように、子どもたちの中には目立たないものの素晴らしいものがあるでしょうから、教える立場のわたしたちがしっかり見つけていかないといけないのです。