学園ブログ

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学園自然百景

2024年08月02日

125.「幸福、平和、繁栄」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 毎日、猛暑、酷暑が続きます。そんな中、オリンピックでは、様々な競技が行われ、日本選手の活躍なども報じられています。彼らの奮闘ぶりは、私たちに感動と幸福感を、与えてくれるような気がします。

 小学校の校舎に今年も緑のカーテンがかかっています。見事なゴーヤ(ツルレイシ)がいくつか実っています。それとともにカーテンを構成しているのが、ヘチマとヒョウタンです。ヘチマは私が小学校の頃理科の実験で茎を途中で切り、下からの茎と上からの茎を一升瓶の中に垂らして栄養がどこから来ているかを検証するということをやって、下からのヘチマ水を化粧水として持ち帰った記憶があります。今は、その実験は行いません。成長の記録の観察に利用しています。黄色く咲いた雄花が沢山あるのですが、残念ながら今のところ雌花が咲いていません。

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小学校校舎にかかる緑の
カーテン 
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ゴーヤの雄花
 
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ヘチマの雄花
 

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ゴーヤの実
 
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ヒョウタンの花
 
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雌花の根元。小さい
膨らみが下になっています。 

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ヒョウタンの実
 
 今回の話題は、もう一つのヒョウタンです。千成り瓢箪は、豊臣秀吉の馬印として使用されたことが有名です。奇襲攻撃をした秀吉は、槍にヒョウタンをつけて合図としたことが始まりだとされ、織田信長の進言により、戦いに勝つたびに一つずつ増やしたことが千成瓢箪の始まりだと言われています。

 このヒョウタン、歴史は古いようですが、もともとは、くびれがなかったと言われています。突然変異だとか。以前おられた先生方が、いろんなヒョウタンを育てられていたことがあります。その中には、くびれのないながーいヒョウタンがあったのを覚えています。あのカンピョウの元になるユウガオの変種になるそうです。花は白くウリ科特有のしわのある花です。雌花の根元には、ヒョウタンの形をした子房がいつも見る形と反対になってついています。これが大きくなると、下にぶら下がるので、いつも見るヒョウタンの形に見えます。

 ヒョウタンの用途は、昔の水筒とか酒を入れる入れ物、飾り物、調味料入れ等が浮かびます。気づかなかったのが、ギロという楽器や笙や笛の原型にはヒョウタンが使われていたそうです。いろいろなものに使われているようなのです。ただし食用には適さないようで、いくつか食べて食中毒になった事例があるようです。

 加工には時間と、手間がかかるようで、挑戦したことはありません一度挑戦してみたいですね。

 一度ヒョウタンの中を割ってみたことがあります。皮が硬く、割るのに苦労しました。小さい膨らみの中にはゴーヤの種を包んでいるような白いワタがあり、種は入っていませんでした。種は、下の大きな膨らみの中にありました。

 実がたくさんなることから、表題のような花言葉があるようです。この夏、子どもたちがたくさんの実りを持って学校に再び来ることを願っています。

 少子化といわれる世の中ですが、子どもなくしては将来の繁栄はありえないと思います。