学園ブログ

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学園自然百景

2024年10月04日

131.「アカネ」

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 稲刈りの時期を迎えました。今年は、順調に稲が育ち豊作かと。ただ、やはり今年の異常な暑さ。日中の田んぼのあたりは40度ぐらいにまで上がっていたと校務の方から報告があり、その影響があるようなのですが、今年の収量は、いくらになるか気になるところです。
 気温はようやく30度を切るようになってきました。秋の知らせも届いて来ています。
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顔には白い部分が見られます。
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葉の途中にとまるヒメアカネ
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胸は赤くありません

 赤トンボは、一般に体が赤いトンボを言います。アキアカネを指すことが多いようですが、赤くないアカネもいるようでびっくりです。アカネは、もともと植物の名前です。根を乾燥させると赤くなり、染色に利用されたようです。薬草としても利用されたようです。その根の様子からか、トンボにもその名前が付いたと思われます。アキアカネやナツアカネなどアカネの名前のつく赤トンボとショウジョウトンボやウスバキトンボは、よく赤トンボと言われますが、アカネの種類ではありません。ショウジョウトンボはまさに真っ赤なのですが…。では、この写真はアカネなのでしょうか。胸の部分は赤くなく、顔には白っぽい部分があり、やや体が小さい。ハッチョウトンボという小型のトンボにしては大きいので、ヒメアカネかと思われます。赤とんぼの仲間になります。以前もトンボについては書いていますが、写真を撮るのが難しいです。童謡の三木露風の「赤とんぼ」に出てくるのはどの種類かという論争?があるようです。ウスバキトンボかアキアカネ、もしくは別のというものですが、竿の先にとまる赤トンボは、アキアカネ。夕方に群れをなすのはウスバキトンボということらしいのです。それぞれの習性から、科学的に解明されようとされています。
 「茜さす」とは、朝焼けの様子です。さて、今日の朝は「茜がさす」でしょうか。池では、静かにヒメアカネが緑の葉に色を添えています。