京都大学を肌で感じよう 再び④
参加者が多かったので,もう数回お付き合いください。去年もそうでしたが,受講した内容がわかると言えるほど易しい内容ではありません。先生方なりに努力されているものの、高校生相手であるとは思えないような内容が多いことは事実です。分からないことがたくさんあるけど、でも聞いていて学問の面白さが伝わってくるというのが、この講座の良さかなと思います。
最先端科学を学ぶということで、京大理学部体験講義を受けました。今まで1day collegeや夢ナビなどで様々な大学の先生方の講義を聴きましたが、京大の先生の講義を受けたのは、今回が初めてでした。私は生物が好きで、これまで、生物に関する講義ばかりを選んできました。正直、物理や宇宙にはあまり興味がなかったのですが、今回の講座で一番面白いと感じたのは、意外にも宇宙や物理でした。今までは興味がない分、積極的に調べてこなかったこともあり、講義テーマであった「月の地質」や「ニュートリノ」についての知識はほとんどありませんでした。しかし、先生方の興味深いお話のおかげで、私が目指す分野以外にも、こんなにも面白い研究があるということを知ることができました。
今回、30分間という短い間でしたが、化学、数学、宇宙、物理や生物といった様々な講座を受けることができて本当によい体験になりました。自分の好きな分野を深めることも大事だと思いますが、もっと様々なことに興味を持ち、視野を広げていくことも重要だと改めて感じました。 K.N.
京都大学で行われる体験学習講座を受講するための選抜試験として理学部の教授の方々の講演を聞きに行った。正直、二次選抜に残る自信はなかったので、この講演会からできるだけ多くのことを学ぼうと思って臨んだ。実際に多くのことを学べたと思う。先生方の話には自分の知らなかったこと、知っているが深くまでは知らないことなど、自分にとってとても有意義な情報が含まれていて、本当にためになったと思う。なによりも、京大へ行き、先生方の話を聞くという行動自体に意義があったと思う。まず、大学に足を運ぶことによって、大学の雰囲気を感じ取り、距離感をつかむことができた。
そして、一番意味があると感じたことは、他校生と同じ講義を聞けたということだ。自分が話を聞いていてもあまり理解できない、もしくは何を言っているのかさっぱりという内容の講義に対して、数名の他校生は自分なりに理解して、それが正しいのかどうかを先生方に確認するための質問をしていた。それどころか、話を掘り下げる質問までしていたことには、本当に驚かされた。将来、受験や研究の場でライバルになるかも知れない人たちが、自分よりもレベルの高い話についていけることに、改めて自分の遅れを感じた。この遅れを取り戻すためにも、さまざまな分野に興味をもち、積極的に物事を調べ、広く深い知識をもつように励んでいきたいと思った。R.H.
どの教科も高校の範囲を超えていて、理解するのが難しかったけど、非常に有意義な時間を過ごせた。まず、第一に講義の時間がいつもの授業より短い代わりに質疑応答の時間をたくさんとっていて、しかもその時間をオーバーしてしまうほどの質問の数から周りのみんなの意識の高さに圧倒された。次に、大学内容の難しい講義を先生方が出来るだけ分かりやすく教えてくれたので、理解できた。もう一つは選抜に必要なレジュメを書くことで、より講義の内容を理解しやすくなった。以上の三つのことから感じたのは、今まで受けてきた授業とはスタイルの異なる、つまり大学の講義を体験して、ますます大学へ行きたくなった。だから、これからは今までよりもっと勉学に励みたいと思った。W.M.