12月のELCAS報告を紹介するのが滞っていました。M.F.さんの3日と17日の報告をまとめてアップします。テーマは宇宙だったと思いますが、内容は物理ですね。回折格子分光器の動画をみつけたのでリンクを貼っておきます。
今回のELCASは光の実験2でした。なぜ回折格子で分光できるのかを分かりやすく説明してもらい,その後に回折格子の一つであるCDを使った分光器を作りました。工作は割と好きなので自分としては結構さっさと進めたつもりだったのに,みんなの作業が速くて焦りました。でも、CDを使っての簡単な工作でいろいろな分光の違いを観察できたのは、予想外で楽しかったし、すごいと思いました。また、CDが虹色に光っている理由が理解できて、すごくビックリしたし、納得もできました。
実験のあと,教授に宇宙について質問できる時間があり,普段は聴けないようなスケールの大きい次元での話をしてもらい、世界の不思議さを改めて感じましたし、地球の大切さも感じました。また、いろいろな定理について、教授は「計算では証明できるし、理解もできるけど、なかなか実感としてはわかない。」というようなことをおっしゃっていたことに共感もしました。頭の良い人でもそうなんだと安心したし、人間というのはある次元までしか実感としてはわかり得ないんだなとも思いました。
今回のELCASは光の回折・干渉に関する実験をおこないました。光は半波長ずれただけでも、打ち消し合ったり、強め合ったりと難しかったです。実験の際の操作でも、手を机の上に置いた程度の小さな振動で乱れたりと大きな影響が出ることに驚きました。回折の解説の話で、結局ずれている波長の長さは、光の中心から一番内側の黒い円までの長さになると聞いて、純粋にすごいなと感じました。また、干渉の実験では、スリットの形を変えると、たくさんのきれいな模様が浮かんできて、楽しかったです。そして、この干渉を利用して遠くの星の直径などを知ることもできると聞いて、そこまで応用できる研究者の方達はすごいなと思いました。この内容が高校の教育課程かどうかは分かりませんが、個人的に調べて、深く理解したくなりました。