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常務理事便り
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2017年09月21日
「先生の企業研修」
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初日は現場での活動。大手スーパーの店頭で実際に商品の陳列です。売り場のどの位置にどのように並べるかがポイントです。他社ではなく自社(サントリー)の製品を手に取ってもらうには販促ツールも必要です。大量に陳列しますから何時間もかかります。ましてや真夏の暑い時期、大変な作業です。お客様の混雑の中、倉庫から売り場まで商品を運ぶだけでも一苦労です。現場作業のノウハウや知恵のようなものは、流れる汗や疲労とともに会得したようですが、正直のところ「こんなことまでするのか」の気持ちだったようです。
商談にも同席してもらいました。レストランに行ってサントリーのワインを扱ってもらう商談です。商談はうまくいかなかったようですがそれでもストレートに商品をお願いするのではなく、お店がどうすれば繁盛するかを意見交換する中から結果的に商品を売り込んでいく方法は大いに参考になったとのことでした。また話がまとまらなくてもお互い気持ちよく商談を終えられる腕前には感心したそうです。最終的には「人間的な魅力」が必要に思えたそうです。
先生と同じ社会人1年目の営業マンが車で移動の時、「サントリーを自分の手で世界一にする」と夢を語ったそうです。「雲雀丘学園を自分が日本一にする」ということは考えたこともない。しかしこれくらいの気概がないと人を動かすことができないし成長もないと、驚きと同時に納得もしたそうです。
一方今回の研修を受け入れてくれた部署の責任者は「大学を出てすぐに何人もの生徒の前で立派に話されることは我々にはできない」と雲雀丘の先生を大いに評価していただきました。
私が一番印象に残った先生の感想は、「わたくしたちが送り出す生徒が将来、働き苦労する場所を自分の目で見、体験できたことが何よりも得たもの」ということでした。
「先生に実社会を経験してもらい、そこで得たものを日ごろの授業や生徒指導に生かしてもらう」が今回の研修の狙いでした。教育が社会から遊離したものであってはいけないと思います。先生方には自信を持って、研修での「汗と疲労の現場」を生徒に語っていただきたいと思います。(2017.9.21)