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学園自然百景
2022年01月14日
2.「垣根と諍いは一人ではならぬ」
~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~
新学期がはじまり、 校門・専用通路を通って、小学生は、すぐ左の校舎に入ります。中高生は、阪急の線路沿いをまっすぐ歩いて校舎に向かいます。その右手には、高い生け垣が続きます。その前半がウバメガシ、後半がカイズカイブキです。
ウバメガシは、新芽が茶色いのでその名がついたと言われています。
この木は、堅くて、炭の高級品、備長炭の材料になります。カシの仲間ですから、ドングリができます。生では灰汁が強くて食べられませんが、灰汁を抜き、つぶしてケーキなどに混ぜると、香りの良いおいしいケーキになるらしいです。機会があれば食したいです。刈り込まれたカイヅカイブキの先に行くと、まだ植えて年数の経たないカイズカイブキがあります。剪定する前の炎のように伸びる本来の形になっています。通勤の際に車窓から眺めるとなかなか面白い姿を見せてくれています。通りかかった際にはご覧ください。
垣根は。境界を作るためやプライバシーを守る、進入を防ぐなどの役割を持ちます。これが、コンクリートなどでなく、生け垣にすることで、美しい景観を作り出すことができます。垣根を作ることは、自分だけのことでなく相手を意識して作られているのです。
相手がなければけんかもできないのです。相手がいるからこそ自分たちがいるのだから、けんかをせずに、互いを尊重し合うことが大切ですね。
余談ですが、この垣根の中は、全く葉が生えていないのです。表面で日光を浴び養分をつくり、それを成長するためにだけ利用し、葉への栄養は節約しているのでしょうね。