学園ブログ

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学園自然百景

2022年04月15日

14.「心が和らぐ・小さな愛」 ゲンゲ(レンゲソウ)・ノジスミレ

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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 春から急に夏日という言葉が聞かれる今日です。植物や虫たちも大慌てで花を咲かせ、散らし、別の種類の花が次々に移ろって花を咲かせていきます。「ひばりの里」では、ゲンゲが花盛りです。下の2枚をご覧下さい。

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違いがわかるでしょうか。写真を撮った時間がちがいます。左は午前7時半ごろ、右は午後1時頃になります。
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午前7時頃のゲンゲ
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午後1時頃のゲンゲ
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カラスノエンドウ

花を拡大すると、このようになります。ゲンゲは、いくつかの花が集まって1つの花のようにみえます。朝は、それぞれの花が下を向いていますが、昼になると頭を持ち上げてしっかりと開き、虫を呼び込みます。仲間のカラスノエンドウの花のつくりをみると、同じマメ科であることがわかると思います。この花には、薬効があり、そこから「心が和らぐ」という花言葉が生まれたのではといわれています。

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 「ひばりの里」を歩いていると、宝塚を象徴する花、スミレの花も見られました。宝塚歌劇を象徴するスミレ(宝塚の市花は、ダリアに変わりました。)とはちがった種類のノジスミレで、花の軸があまり伸びず、濃い紫の線が花びらに入っています。そんなに目立たない花で、小さいかわいらしい花である様子からこの花言葉が生まれたのでしょう。また、「気むずかしい」という花言葉もあるようです。花びらに少し波を打っていることかららしいのですが、その辺りはよくわかりませんでした。
 この場所に来て、子どもたち、生徒たちの心が和らぎ、動植物たちに小さな愛を感じてもらいたいものです。


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追記
 この写真を撮った日に、3種類のチョウをみつけたのですが、写真に納められたのは、ベニシジミでした。