学園ブログ

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学園自然百景

2022年04月08日

13.「楽しい思い出」 ツルニチニチソウ

~雲雀丘学園小学校教諭 天井比呂~

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入学式がそれぞれの校種で行われています。中高校が7日、小学校が8日、雲雀丘学園幼稚園・雲雀丘中山台幼稚園が9日です。

 それぞれの校種の新入生をサクラが迎えてくれています。

 阪急中山観音駅を降りて、参道より東側の坂道を上っていくと、豊かな自然に囲まれた場所に中山台幼稚園があります。門を入ると正面でソメイヨシノが迎えてくれます。

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 園庭は狭いように見えますが、いったんサクラの向こうに見える遊具にある滑り台を降りると、そこはワンダーランド。クヌギ等があり、時期になるとたくさんのドングルを拾うことができます。そこは、森の遊び場(筆者の勝手な呼び名)です。その中で、目を引いたのが、コバノミツバツツジです。薄いピンクのサクラに対して、濃い桃紫がとてもきれいでした。

 ツツジの花は、昆虫が入りやすいように横向きに開いています。おしべが、そり立つようにのび、ハチなどの昆虫が、蜜を吸いに入り込むと、その腹の部分にあたり、花粉をつけるようになっています。





 森の遊び場には、鳥を呼ぶえさ場がいくつか設置されています。撮影に行ったときにはスズメがえさをつついていました。

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目を下に向けると明るい青紫の花があちこちにさいています。ツルニチニチソウの花です。この花の花言葉は、ジャンジャックルソーの自叙伝の中で、「夫人がこの花を見て、過去の恋愛の日々を思い返した。」と綴られていて、そこからこの花言葉が生まれたといわれています。「幼ななじみ」「優しい思い」「生涯の友情」「楽しい思い出」などがあり、幼稚園にぴったりの花かも知れません。また、風水では「土」を表し「安定」という意味も表すと言われています。

 子どもたちが楽しい園生活をおくり、コロナ禍ではありますが、安定した毎日を送れることを願ってやみません。